2021/09/10
山田 陽介
ゲームと学力の関係(●^o^●)
岐阜県にも緊急事態宣言が出され2週間が経とうとしております。
小中学生は学校があるものの、分散登校や短縮授業、部活動も行っていない所が多いです。
高校生に至っては、夏休みからそのままオンライン授業となり、自宅で過ごす期間が多くなります。
そこで、話題に上るのが「ゲーム」です。
今は昔の様にテレビを使ってだけでなく、小型ゲーム機や携帯、タブレット端末でもゲームをすることが可能です。
ゲームだけではなく、YouTubeなどの映像配信をずっと見続けている子供も多いようです。
では、ゲームをすること、動画を見ることは「学力低下」に繋がるのでしょうか。
ある有名私立大学で、ゲームと学力の関係について調査された結果があります。
中学時代の1日のゲーム時間別に、偏差値60以上の高校へ進学した割合が調べられました。
一般的な見解では、ゲーム時間が伸びるのに比例して難関校への進学率は下がるかと予想されると思いますが、
ゲームを全くしなかった人よりも、ゲームをした人の方が難関校への進学率が高かったという結果が出ました。
それよりも興味深いのは、
ゲームをする時間を家族と決めたルールがあった人よりも
自分でルールを決めていた人の方が進学率が高かったという結果が出たというものです。
やはり、人に決められて取り組むよりも、自分で考えて取り組める人間の方が強いという事でしょうか。
しかし、だからと言って、全て子供任せにする方法を、私は良いとは思いません。
大人と子供の決定的な違いは、そこまで生きてきた時間の長さ。つまり経験値だと思います。
小中学生は、自分なりに考えることは出来ます。しかし、その考えは、自分が経験してきたものが土台となります。
ほんのわずかしかない経験だけで、物事を全て決めきれるものでしょうか。
そこで、私は大人の出番があると思います。
自らの経験を、キチンと子供に伝えていくこと。または、一緒になって経験を積ませること。疑似体験させること。
余りにも出しゃばって、全部大人が決めるのは反対です。
ただ、子供たちが知らない世界、経験したことのない事実を伝えることは大切だと思います。
とある小学校低学年のお子さんがいる家庭で、食事時に全く子供がしゃべらなくなったという話を聞きました。
親が子供にその理由を尋ねると、「食事中はしゃべってはいけないんだよ」という返答があったそうです。
子供たちはコロナ禍で学校給食の経験から、「食事中は黙って食べる=黙食」が当たり前の経験になっているからです。
我々塾講師も、子供たちに勉強を教えるのは当たり前として、もっと大きな世界を見せて上げられる一助になれればと思う次第です。