2015/11/21
山田 陽介
「ごまかす」子ども(●^o^●)
テストの時期になってくると、必ず話題に上がることですね。
小学生などは、不定期にテストが行われるために、テストが返ってきているか親が把握するのは難しいです。
その為、子どもが出さなければ過ぎ去っていってしまうこともあります。
GKの進学塾では、小学生はテストが返却されたら、持ってきて見せるというルールがあります。
たとえ黙っていても、同じ学校の生徒が他にもいるので、絶対に出さざるを得ません(●^o^●)
数年前に印象的な出来事がありました。
その当時、授業内で漢字検定に向けて宿題として24問も読み書きテストをやっておりました。
宿題として2回りやってくる+テストで満点が合格基準です。
その当時の女の子で、いつも完璧にやってくる生徒がいました。
でもある時、テストの最中に見回っていると、何問もその子の解答に空欄があったのです。
珍しいなぁと思っていたら、採点されて提出された答案は満点になっていました。
つまり、採点した後に、正しい答えに書き直されて、満点にして提出してきたのです。
もちろん、許されるわけがありません。呼んで話を聞きました。その子は、
「前日まで3日間、風邪で寝込んでいて勉強できなかった。でもテストで不合格になるとお母さんに怒られる」
という内容を話してくれました。
つまり、ごまかすことがダメという思いより、親に認められない怖さが大きかったということです。
ここで大事なことは、2つあると思います。
・ごまかすことは絶対にダメだということを認識させる。
・毎回合格することは大事なことだけど、ダメだからといって親は突き放したりしないこと。
よく聞く話として、こんなケースがあります。
1.出来なかったら、自業自得方式で理解させる。
よく聞くフレーズは「○○が出来なくても、私(親)は知らないから」「自分が悪いんでしょ。」
2.出来なかったことに対して、ひたすら叱る。
子どもは共感してくれないと、話をしなくなります。
ダメなことは、ダメなことと認識していることが多いので、まずは共感して、その後に矯正することが大事です。
3.「ごまかす」「ずるをする」という子供として、人格を否定する。
「ごまかす」ことも「ずるをする」こともダメな行為ですが、その子の人格だダメなわけではありません。
「○○はそういう子なのね」「○○は嘘つきだ」などと人格まで否定する言い方は、大きなショックを与えます。
結局、こういう場面に出くわしたらどうしたら良いか。
私は「ちゃんと子供と向き合い」「目を見て話をして共感し」「ダメな行為だけを指摘する」ことが大切だと思います。
その上で、きちんと愛情を持って接していくことが出来れば、一過性のものとして流せば良いのではないでしょうか?
事実、上記に例を挙げてた生徒は、現在立派な大学生として活躍しています(●^o^●)