2016/06/10
山田 陽介
奨学金制度(●^o^●)
高校生も多くの学校が中間テストが終わりました。
高3生は、いよいよ本格的に受験勉強に向かっていきます♪
面談も来週からスタートしますが、よく話に上がるのが、奨学金制度です。
現在では、大学生の4割以上が利用し、大学卒業後には平均340万円の返済を抱えていると言われています。
しかし、卒業後の奨学金返済者の半数以上が年収300万円未満とも言われています。
現在の奨学金の大手は、日本学生支援機構です。
大学の種別や国公立・私立、自宅生か下宿かという様々な区分けで、だいたい月額3万円~となっています。
利息ありのものであれば、月額12万円などというものもあります。
ただ、あくまでも貸与型奨学金は、返済前提のものです。
(中には、給付型奨学金もありますが、様々なハードルがあり、誰でも貰えるわけではありません。)
実際に、返済の計画を考えて借りることは、進学することありきではなく、根本的な問題になります。
過去に相談した1例を紹介します。
自宅から私立四大に進学を希望する生徒でした。
その生徒は、学費と生活費を全額自分で賄うことを思い、月額10万円の奨学金を借りると相談に来ました。
その生徒が借りる奨学金は、月額10万円×12カ月×4年間で総額480万円に上ります。
ただその殆どは学費に消えます。そのため、アルバイトで月の生活費も稼ぐことになります。
卒業後23歳で就職し、仮に月4万円の返済をしても、10年かかります。完済時は32歳。
それまでには、結婚があるかもしれません。
でも奨学金の返済がある中での結婚は、双方ともに心地よいものではないと推察されます。
そうなると、5年で完済。月8万円の返済。
先にも述べた通り、新卒者の半数以上が年収300万円以下と言われる時代で、月8万円の返済はだいぶ厳しいものがあります。
「大学へ進学する=費用が掛かる=奨学金利用」
この方程式は、決して単純なものではないと思います。
自分のライフプランを考えての決断が必要だと思いますので、いつでもご相談ください。