2020/10/04
永田 創
奨学金についての理解を深める
こんにちは。
GKの進学塾の高富校講師の永田です。
いつの間にか10月。
大学共通テストにじりじりと近づいて参りました。
高校3年生と進路について話をしていると、勉強もそうですが同じようにして気になるのが学費。
国公立と私立とでどれだけ金額が違ってくるのか。
大学4年間と6年間ではどれだけ学費が変わってくるのか。
4年間大学にいった場合と6年間言った場合とで、その後の給料はどのような差が出てくるのか。
などなど、お金に関わる疑問は尽きません。
そこで本日は手始めに奨学金について改めて解説したいと思います。
まず、奨学金には大きく分けて2種類存在します。
「貸与型」と「給付型」です。
貸与型…大学を卒業した後に、全額(種類により利息含む)を返済しなければいけない。
給付型…返す必要のない奨学金。
当然ながら給付型の方がお得ですね。
そして貸与型をさらに分類すると、
①利息が付くもの
②利息が付かないもの が存在します。
利息が付くものといってもその利率は0.267や0.163など比較的低利率で設定されております。
(※年度などの条件により異なります。)
できるだけ給与型で借りたいという思いはあるものの、
現状では約9割が貸与型の奨学金となっています。
実際例を挙げてみたいと思います。
例 ①)南山大学
・4年間
・年間授業料68万円
・合計借入金額272万円
・第二種奨学金(利息付・貸与型)
・利率0.17%
上記内容ですと、
・毎月の返済金額:14,372円
・返済年数:16年間
・総返済金額:2,759,595円(+59,595円)
例②)名城大学
・4年間
・年間授業料129万円
・合計借入金額516万円
・第二種奨学金(利息付・貸与型)
・利率0.17%
上記内容ですと、
・毎月の返済金額:21,886 円
・返済年数:20年間
・総返済金額:5,252,768 円(+92,768円)
いかがでしょうか?
「最終返済総額はそれほど増えてな。」
「返済期間が長いな。」など、いろいろと感じることがあると思います。
もちろん利率や返済期間など、条件によって上記内容と異なってきますのでお気をつけください。
もちろん、大学に通えることのありがたさはあります。
ただし、将来設計としてどれだけの金額を借りるのか、
いくらまでなら自分で賄えるのか、
大学生活中にいくらあてがうのかなど、
実際の数字を目にすることで今後をよりリアルに感じられると思います。
生徒にとっては目の前に勉強はが一番大切です。
しかし、それにとらわれて、先のて落とし穴にはまらないよう我々が指導して参ります。