2021/05/10
吉田 一平
知らないと損をする子育て費用のポイント①
子育て費用には総額約2700万~4000万円かかると言われています。
この中には、①養育費と②教育費の2種類の費用が含まれています。
ざっくりですが、養育費は約2000万、教育費は700万~2000万円かかるというのが目安です。
よく総額だけを見て、「こんなにもかかるなら子育てなんて無理だ・・・」と思う方も多いと思いますが、実際はこれらの費用が一度に必要なわけではありません。
まずは養育費については、子供の成長に合わせて、だいたいこれくらいのお金がかかります。
0~3歳 年間約80万円
3歳~6歳 年間約110万円
小学生~大学生 年間約70~90万円
これらを月々にすると、
0~3歳 月々約6~7万円
3歳~6歳 月々約8~9万円
小学生~大学生 月々約6~7万円
少し現実味をおびてきましたね!
これくらいの養育費であれば、扶養の範囲内で賄うことができます。
問題は、教育費です。
教育費のポイントは2つあると思っています。
1つ目は、一度に必要なお金だということです。
養育費は月々に換算をしても良いですが、教育費、特に大学にかかる費用はそうはいきません。
大学の授業料などは半期ごとに一括で支払うことが大半です。
まとまって数十万円~数百万円がなくなります。
そのための備えが必要だということです。
2つ目は、私立なのか公立なのかで大きな差がつくということです。
次の表は、大学でかかる費用です。
私立大学と国公立大学の金額に驚く方も多いと思います。
もちろん、中学生や高校生から私立に通うとなれば、更にお金がかかってきます。
一度に大きなお金が必要だということは、先ほどの月々の養育費に加えて、月々どれだけのお金を貯めておくべきかということを考えておかなければならないということです。
「そんなこと言っても子供が私立に行くのか公立に行くのかわからないから、いくら貯めれば良いかわからない!」
という方は、「子供が高校から私立に進学し、大学も私立大学」という前提でお金を貯めましょう。
高校受験は勝負の世界ですので、私立に行くことになってしまうこともあります。
また、大学受験では、国公立大学に行けている生徒は全体の2割程度しかいません。
一番お金がかかるケースを想定してお金を貯めましょう。
お金の貯め方についても様々ですが、長くなってしまうので今回は割愛します。
(ちなみに個人的には学資保険は反対派です)
まとめると、子供にかかる費用は、養育費と教育費の2種類。
その中でも、教育費は一度に多額の支出となり、私立に行くのか公立に行くのかによって大きな差が生まれるということ。
つまり、子供にかかる費用は「子供の進路」に左右されるということです。
どのように高校や大学を選ぶかによって、かかる費用が大きく変わるということが分かったと思いますが、
次の疑問は、「じゃあ何を基準に選べば良いの?」ということだと思います。
この基準はご家庭によって変わって良い部分だと思います。
・周りにいる生徒や先生の質が高い方が良い
・レベルの高い学校に無理やり入って下の方にいるよりも、レベルを落として上の方にいたい
・学校では人との関わり方さえ学んでくれればよいから、そこそこの公立高校で良い
・将来の収入を考えれば、学歴の高い高校や大学に入れたい
などなど、十人十色です。
ただし、1つだけ言えることは、高校や大学はモノと違って、高い物=価値の高い物ではないということです。
つまり、高い学費を払えば良いというわけではないということですが、これについては、具体例を使って次回のブログで書きたいと思います(^-^)