2020/06/14
永田 創
看護大学 大学と専門学校
こんにちは。
GKの進学塾・高富校講師の永田です。
近年、看護師になりたいという学生が増えております。
看護師になるためには大きく分けて看護大学と専門学校という2通りの進学先があります。
この二つの違いが気になっている子も多いと思うので、話していこうと思います。
目次
①大学と専門学校の学費
②大学卒と専門卒の給料
③大学卒と専門卒の将来性
①大学と専門学校の学費
まずは学費についてですが、以下にそれぞれの学校の初年度の学費を書いてみました。
学費
国公立大学 初年度学費 81万円
私立大学 初年度学費 115~250万円
専門学校 初年度の学費 25~190万円
(初年度は実習服や教科書代など、何かとお金がかかります。)
幅はあるものの、専門学校は安いイメージがありますね。
看護大学は4年課程であり、専門学校はの多くは3年課程です。
そのため、3年課程であれば卒業までに払うトータルの学費も安く抑えられます。
また、看護師になる人には「病院奨学金」という制度もあります。
これは、病院が奨学金の貸し出しを行っており、
奨学金を借りた病院で一定期間働くことにより奨学金の返済が不要になるという制度です!
つまり学費をもらうことと同じですね☆
②大学卒と専門卒の給料
大学卒と専門卒では基本給に1万円程度の差があります。
昇給も大学卒の方が約2000円ほど高い傾向にあります。
給与体系の一例を以下に挙げてみます。
大学卒 基本給:21万円 昇給額:8千円
専門卒 基本給:20万円 昇給額:6千円
小さい差のように思えるかもしれませんが、月給だけでなく、年間の差やボーナスの差を含めて考えたり、
長く看護師として働くことも考えてみましょう。
ざっくりと計算してみると、
1年後の差…22万円
2年後の差…47万円
3年後の差…76万円
4年後の差…108万円
5年後の差…144万円
10年後の差…378万円
15年後の差…450万円
25年後の差…558万円
となります。
注目していただきたいのは2年後と4年後です。
2年後の47万円は国公立大1年分の学費、
4年後の108万円は私立大1年分の学費に当たります。
つまり、3年課程に比べて4年大学は1年分多く学びますが、
1年分多く支払った学費は、国立大学は2年で取り戻せ、
私立大学は4年で取り戻せるということですね。
夜勤や時間外も含めるとより大きな差となってきそうですね。
(夜勤に入ると手取りは30%ほど増加すると言われています)
③大学卒と専門卒の将来性
将来性の話をすると、結論を言えば、
将来ずっと看護師一本でやっていきたいという人は看護専門学校、
看護師を続けられるか不安、違うキャリアについても考えてみたいという人は看護大学に進んでいく
のがいいのではないかと思います。
大学に進学すると看護師以外の道も用意されています。
・大学院に進学し、専門看護師を目指せる
・保健師として新たなキャリアを築く(保健師の資格必要)
・大学の看護教員として働く(教員の単位必要)
・臨床での経験を活かして研究職として働く
・養護教論として働く
専門学校卒であっても大学に入学しなおせば、こういった進路をとっていくことも可能ですが、
実際のところ、その過程を踏む人は多くはありません。
大学卒にも専門学校卒にもそれぞれの特徴があります。
上記に挙げた以外の専門学校に通うメリットとしては
・1年早く臨床の経験ができる
・給与も1年早くもらえる
・実習が多く、即戦力になる
といったことも挙げられます。
どちらに進むとしても、目先を追うのではなく、
将来、自分はどんなキャリアを歩んでいきたいのかまで見据えた考えを持つようにしましょう(^^)/