2021/10/15
吉田 一平
理系か文系か
そろそろ本格的に文理選択の時期になってきました。
高富校の高校1年生も、どちらにするべきか相談を多くもらっています。
文理選択は、生徒たちが考えている以上に重要な選択です。
残り2年間を左右する決断を今しなければならないというのは中々酷なことですが、それでも決断をしなければなりません。
最もやってはいけないことは、「〇〇が得意だから〇系に行こう!」と考えることです。
もちろん、科目ごとの好き嫌いや得意不得意は一つの参考にはなりますが、目先のことだけを考えてしまうと後戻りできなくなってしまいます。
例えば、国語が得意だから文系に行こうと思った子が、2年後に薬剤師になりたいと思っても、なることはできません。
理系でなければ進めない道だからです。
例えば、数学が得意だから理系に行こうというのも必ずしも合っているとは限りません。
なぜなら、数学が得意な子は理系には大勢いるからです。数学の内容も今より格段に難しくなります。
むしろ数学が得意な文系としてやっていった方が有利に働くかもしれません。
フローチャートのように、こうなったら理系、こうなったら文系というようには決めることは難しいです。
それは、一人一人によって進みたい道も違えば、性格も得意分野も全て違うからです。
そのために、我々は一人一人とじっくり話をして、文理選択を決めていきます。
この文理選択という決断は、ある意味、3年後の大学受験への戦略を練ることでもあります。
私自身、なんとなくの決断をしてしまい、失敗してしまったことは多々あります。
今の高校生にとっても同じことだと思います。
目先のことではなく、その先を見据えながら、しっかりとした決断をしていきましょう!