2021/02/06
宮本 晋佑
数学の新教科書#
来年度から、中学校の教科書が変わるのはご存知でしょうか。
他の先生のブログでも、英語の改定についての話がありましたので、
私からは数学の教科書改定について話していきます。
まず、内容的な難易度の変化は特にありません。
高校で習う、「累積度数」「箱ひげ図」「四分位範囲」が増えただけです。
これらは、高校でも難しいものではなかったため、難易度の変化はありません。
高校で習う内容のものが中学でやることにはもちろん意味があります。
データの活用に関する問題なのですが、
より実社会でも使用する部分となりますので、
数学的活動が、実社会でどのように活用するかを
イメージできるようにしていく目的があります。
「数学なんて習っても、大人になってから使わないもん!」
こんなセリフを何度か聞いたことがあります。
おとなになってから、こんなふうに使うんだよ、
というイメージをふくらませるようにしようとしています。
数学の学習において、学校が一番重視したいと思っているのは、
問題発見⇒見通しを立てる⇒解決策を考える⇒やってみる⇒確認する
(PPDACサイクル)
この流れを身に着けさせたいと思っています。
ですので、学校ので授業は、「課題探求型の学習」に
重視していく可能性が高いです。
しかし、学校の授業時間に増減はありません。
つまり今までと同じ学習時間で、課題探求をしていくため、
基礎基本の定着に割く時間がなくなってしまいます。
ということは、自宅学習等で問題演習は必須です。
そこに塾が入って、問題演習の時間を作ってもらうべきかと思います。
さらに言えば、
小学生のうちに、どれだけ計算の基礎が身についているかが、
非常に重要になってきます。
2桁の計算がある程度暗算でできるくらいの力はほしいです。
それは、反復練習によって身につきます。
とにかく早いうちからの学習習慣が必要になってきました。
自宅学習等の習慣は、小さいうちからが大切です。