2021/01/11
宮本 晋佑
大学入学共通テストの基礎知識#
いよいよ令和3年度大学入学共通テストまであと5日です。
高校3年生は、まずこの日のために1年前から対策を進めてきました。
3年生はもちろん共通テストがどんなものかわかっていると思いますが、
高校2年生より下の学年の人はよくわかってないと思います。
・どんな試験なのか
・何に使うのか
・どうやって受けるのか
という基本的なところを説明します。
①どんな試験なのか
共通テストは、全てマーク式のテストになります(令和3年1月11日現在)
・国語 試験時間80分(200点満点)
・英語(筆記) 試験時間80分(100点満点)
英語(リスニング) 試験時間30分(100点満点)
・数学ⅠA 試験時間70分(100点満点)
数学ⅡB 試験時間60分(100点満点)
・社会(地理A、地理B、日本史A、日本史B、世界史A、世界史B、現代社会、倫理、政治経済、倫理政経)
文系の場合上記から2科目選択、理系の場合は1科目選択
各試験時間60分(100点満点)
2科目選択する場合、それぞれ60分と100点なので、実質120分(200点満点)
・理科(物理、化学、生物、地学)
理系の場合上記から2科目選択、文系の場合は1科目選択
各試験時間60分(100点満点)
2科目選択する場合、それぞれ60分と100点なので、実質120分(200点満点)
理科だけは、もう少し別の受け方がありますが、基礎知識としては省略します。
上記がいわゆる、「5教科7科目」と呼ばれており、合計900点満点になります。
国立大学を受験する場合、この「5教科7科目」を受けることになります。
②何に使うのか
上で少し書きましたが、
国立大学を受験する場合は、まず共通テストを受けます。
共通テストは全国統一で同じ問題ですので、どの大学を受けるにしても共通テストをまず受けます。
その後、各大学に出願をして受験をします。
そのときの問題は各大学のオリジナル問題です。
いわゆる、2次試験と言われるものです。
本屋さんに行くと、赤色の分厚い本が売っていると思います。
通称「赤本」というもので、あれは大学入試の過去問です。
大学ごとに問題が違うので、あんなに種類があるということですね。
共通テストの結果 + 各大学の2次試験 で合否が出ます。
国立大学の出願の締切は、共通テストが終わってから3週間ほどあるので、
共通テストの自己採点の結果を見て、出願校を決めることが出来ます。
また、私立大学の受験方法は、大きく3つあり、
①共通テストの結果のみ
②共通テストの結果 + 各大学の独自試験
③各大学の独自試験のみ
に分かれていますので、このときにも共通テストの結果を使うことが出来ます。
③どうやって受けるのか
共通テストは基本的に、高校が出願してくれます。
今年度の共通テストで言えば、
9 月 28 日(月)から 10 月 8 日(木)が出願期間でした。
高校で用紙が配られますので、それを記入して高校の先生に提出するだけです。
このときに受験する科目も記入しますので、
理科や社会の、どの科目を選択するかは決めておかなければいけません。
また、公立大学や私立大学は、
国立のように「5教科7科目」すべてを使わずに受験出来るところが多くあります。
なのでこの頃には、
〇〇大学を国語と英語と社会の日本史で受験する!と決めている人も多くいます。
ただし、数学で受験するつもりはないからといって、
共通テストの受験科目にチェックを打たないのはやめたほうが良いです。
出願時に「受験する」として登録した教科の受験を、
試験当日になって取りやめることができるので、
もしかしたら数学を使うことになるかもしれない!ということで
すべての科目を受験できるようにしておくと良いと思います。
3教科以上は18,000円で金額はおなじなので。
少し長くなりましたが、これが共通テストの基礎知識になります。
内容的に、国語はどんな問題で、どのように解くのかなどは、
授業の入試対策で生徒には伝えていきますが、
上記内容は、高校生は特にちゃんと知っておいてください。
大学入試で一番大切なことは、
勉強方法や、参考書の選び方ではなく、情報です。
知らないことで不利にならないよう、情報収集をしっかり行い、
受験という戦いに挑んでいきましょう。