2022/12/15
山田 陽介
受験に関するお金の話(●^o^●)
今年度の共通テストまで残り1カ月となりました。
学校推薦型や総合型選抜(指定校推薦やAO入試)で、すでに進路が決まった方は、おめでとうございます。
一般受験を選択する受験生と保護者の多くは、ここからが受験本番、そんな中、受験費用は特に気になりますよね。
今後のスケジュールを前もって知っておくことで、お金の準備をし、不安を取り除いておきましょう。
<受験スケジュールと受験料>
共通テストを利用した受験は私立大学でも行われていますので、共通テストの受験者は、国公立希望の受験生だけではありません。
共通テストの受験料は、2科目までの受験で1万2000円、3科目以上受験で1万8000円、さらに、成績結果通知を希望する場合は手数料800円がかかります。
国公立入試の多くは、共通テストの他に個別の二次試験があり、その出願時にも1万7000円程度の受験料がかかります(出願時期:1月23日~2月1日まで)。
前期日程、後期日程を受験する受験生は、1.7万円×2校=3万4000円は必要です。
公立大学が中心の中期日程との併願の場合は5万円ほどかかります。
また、私立大学の受験料は2~3万5000円(歯学系・医学系を除く)と、大学や受験制度により一律ではありません。
出願時期は大学により異なりますが、早いところは12月下旬ごろから始まります。
最近はネット出願を実施しているところもあり、一部の国公立を除き、受験料もクレジット決済が可能です。
多くの私立大学が、ほぼ同一の試験時期となるため、浪人の選択肢を無しとすると、およそ20~30万円の受験料がかかります。そのクレジット決済が、2~4月ごろに一気にやってきます。
<受験当日にかかる費用>
近距離の受験でも、複数受験するとなると、大学までの交通費もかかります。
遠距離の受験で、受験時に宿泊が必要になる場合は、さらに宿泊費と、飛行機や新幹線代がかかり、決して少ない金額ではありません。
また、高校生をホテルに1人で宿泊させるのは心配、と思うと、保護者の宿泊費も必要です。
この費用もクレジット決済可能なものが多いのですが、決済がまとめてやってくることに注意が必要です。
<合格したらかかる費用、支払時期に注意>
晴れて合格通知が届くと、本当にうれしいものです。
保護者の方もホッとしますが、忘れてはいけないのが「手続き」です。いわゆる「滑り止め」だとしても、入学手続きを行わないと、入学資格は無効になります。
合格後に払うお金には、大きくわけて入学金と前期授業料があります。多くの大学は、合格発表後、一定期間のうちに入学金を収めることになっています。それにより、入学資格が得られ、「席が確保」されるのです。
私立大学の入学金は1校20~30万円ほどです。なかには、国公立大学合格発表後まで、入学金の納付を待ってくれる大学もありますが、これらは学部や利用する入試制度によっても変わります。
延納・分納の手続きが必要な場合と、必要でない(もともと締め切りが遅い)場合があります。
また入学金と前期授業料を同時期に収める場合もありますが、後日、他校の合格を受け、入学を辞退する場合には、前期授業料は返還されます。ただし、入学金は返還されません。
また入学金や授業料は、クレジット決済ではなく、銀行振込がほとんどですので、銀行口座に現金を用意する必要があります。
<半年ごとの授業料、奨学金の入金時期>
大学入学後は、半期ごとに授業料の引き落としがあります。授業料を期日までに支払わないと、履修ができない、単位が認定されない、つまり卒業ができなくなります。
「奨学金を借りているから大丈夫」と思っている方も、奨学金は、予約採用(高校を通した申し込みをして採用された)の場合で、大学入学後に「進学届」を提出し、1~2ヶ月後に振り込みが開始されます。
毎月振り込まれるのですが、奨学金を授業料に充てる予定の場合は、授業料引落日まで使わずにとっておく必要があります。生活費も含めて借りている場合は、授業料分を使いこまないように注意しましょう。
大学進学には、少なくないお金がかかることは間違いなく、かかる金額と支払時期を事前に知っておくことで、資金繰りを考えた進学プランをたてることが可能です。
GKの進学塾では、そのようなご相談もお受けできます。
直前になって慌てないためにも、早めに計画しておきましょう。