2018/12/25
吉田 一平
ジャン=ポール・サルトル
みなさん突然ですが、サルトルという人物をご存知でしょうか?
高校の倫理で登場する人物で、哲学者です。
この人が言った有名な言葉の一つが「実存は本質に先立つ」という言葉です。
なにそれ?( ;∀;)
と思われる方が多いかもしれません(笑)
実在というのはそのまま、実際に存在するものという意味ですので、
実際に存在しているそのものは本質よりも先にできあがっているという考え方です。
え?そんなわけなくない?( ;∀;)
と思ったでしょう(笑)
例えば、電話。
電話は「相手と連絡を取る」という本質が先にあって、実際にできあがっていますし、
時計は「時間を計る」という本質が先にあって、できあがったものです。
言ってみれば、「本質は実在に先立つ」という状態です。
逆じゃ~ん( ;∀;)
となったと思います(笑)
実はサルトルは、人間にのみこの「実在は本質に先立つ」が当てはまると言っています。
サルトルは無神論者(神は存在しないという考えの持ち主)ですので、
人間は電話や時計のようにだれかに作られたものではない。
人間は電話や時計のように最初から本質があったわけではない。
人間の本質は後からついてくるものである。
と考えていた人です。
私はある意味この時代に必要な考え方なのではないかと思います。
ほとんどの仕事がロボットにとってかわるであろうこの時代を生き抜いていくためには、
自分自身でその答え(本質)を見出していかなければならないのだろうと思います。
人は何かのために生きるのかが決まっているわけではなく、
何のために生きていくのかを後から自分で決めていく。
高校受験、大学受験も大事ですが、それ以外のことも伝えていければと思います。