2020/09/10
デジタル社会を生き抜く
先日、38歳の男が小4の女児を誘拐したというニュースがありました。
男は逮捕、女児も無事保護をされ一安心となったこのニュースですが、2人が知り合ったのは「スマホのオンラインゲームで」ということで各局でピックアップされました。
今やスマホは高校生以上がもつものではなく、小中学生も多くの子が持ち歩く時代となりました。
特に習い事をする子が多い小学生は、送迎の連絡などで持っていると非常に便利なものであり、何かあった時の連絡手段としても保護者様の安心材料にもなります。
しかし、そんな便利な機器も、使い方を一歩誤れば危険な道具にもなり得ることを再認識させられた一件となりました。
私はこのニュースの中で一番重要だと感じたことは、大人が制限をかけることではなく、子どもにデジタル機器を正しい使い方を教えてあげる仕組みが必要であるということです。
5Gの時代の到来やYouTubeなどの誰もが無料で使えるコンテンツの増加など、ハード面は続々と進化を続けていますが、その使い方の教育などソフト面の教育は追いついていないというのが印象です。
もちろん、ある程度の年齢までは大人がしっかりと管理していくことも大切です。
しかし、管理にも限界があります。既存のセキュリティを越える新たなものも登場し、いたちごっこの世界になります。
また高校生にもなると、多くの子がSNSなどの個人アカウントを持つようになります。この年齢までくると、もう大人が管理できるものではなくなってきます。
芸能人や遠方の友人、趣味の友達などと気軽につながれる利点がある一方、見ず知らずの人とも気軽につながれてしまう欠点もあります。
そのため使う側が、正しい知識を持って、自分で情報を取捨選択していく必要が出てきます。
GKの進学塾では全小中学生にiPadを配布し、テスト対策や普段の授業などで使用しています。
反復して練習問題が解ける点、イメージを全体にすぐに共有できる点など、iPadは本当に有用なものであり、今やGKの進学塾のテスト対策には欠かせないものとなっています。
普段の使い方は原則各ご家庭の方針にお任せしていますが、使用量や使用時間、使用内容など家族で決めたルールをきちんと守り、デジタル機器を「うまく使いこなす」大人になってもらいたいと思っています。