2020/07/20
吉田 一平
高校見学は言った方が良いの?
この時期になると、よく生徒から「高校見学は行った方が良いですか?」と聞かれます。
私はいつも生徒に質問されると、「行くのは良いですが、あくまで参考程度に」と答えます。
高校見学に行った生徒によくありがちなのは、
「私にはもうこの高校しかない!」
とあたかも運命の出会いかのように思ってしまうことです。
その理由の多くは、「制服がかわいい」「先輩が楽しそう」「校則がゆるそう」などです。
子供の心ですので、中々深くまでは考えられません。仕方がないことです。
しかし、そう感じて志望校を決めてしまった生徒を止めることはもうできません。
私はここに行く!の一点張りです。
もちろん、それは良いことかもしれません。
それを期にやる気が出ればとても良いと思います。
ただ、受験直前、もしその志望校を変えなければならないということになってしまった場合どうでしょうか。
それでも行きたいと言って、受験した結果、不合格だった場合はどうでしょうか。
子供の心は繊細です。
高校見学ひとつをとっても、先のことを考えながら、ていねいに言葉を発することが大事だと思っています。
高校見学だけで進路は決まりません。高校見学も参考にしながら、ゆっくりじっくり時間をかけて、進路を決めていきましょう。
大事なことは高校卒業後の進路だということを忘れないようにね、高校見学に行くことは悪いことではないから参考程度にね、と伝えています。
高校見学に行くメリットもあります。
それは、「距離」です。
3年間通うであろう高校が、家からどのくらいの距離にあるのかを知るための良い機会だと思います。
毎朝通学するのは、中々大変です。
自分が自転車で通学する予定であれば、ぜひ1度自転車でどのくらいの距離なのかを感じてみてください。
全ては、合格のために。
夏期講習が始まりますが、今年もまじめに教えさせていただきます。