2024/09/02
吉田 一平
総合型選抜が増えている!?
最近では、学入試において総合型選抜の割合が増加しています。
この選抜方式は、従来の学力試験に依存せず、受験生の多様な能力や適性を評価することを目的としています。
では、なぜ総合型選抜が増加しているのでしょうか。
まず、総合型選抜の増加の背景には、大学側のニーズがあります。
大学は、学力だけでなく、受験生の人間性や将来の可能性を評価したいと考えています。
これにより、学内の多様性が高まり、活気あるキャンパスライフが実現できると期待されています。
また、少子化に伴い、大学は入学者数を確保するために、より多様な選抜方法を導入する必要があると考えられています。
総合型選抜の特徴としては、面接や小論文、グループディスカッションなどが挙げられます。
これらの方法を通じて、受験生のコミュニケーション能力や問題解決能力、リーダーシップなどが評価されます。
例えば、慶應義塾大学や早稲田大学などの難関大学でも、総合型選抜を積極的に導入しており、学力試験だけでは測れない受験生の魅力を見極めています。
また、総合型選抜は、受験生にとっても大きなチャンスとなります。
学力試験が苦手な生徒でも、自分の強みや興味を活かして合格を目指すことができるからです。
例えば、地域活動や部活動でのリーダーシップ経験、特定の分野での研究成果などが評価されることがあります。
これにより、偏差値にとらわれず、自分の個性を発揮できる場が広がっています。
しかし、総合型選抜には課題もあります。まず、準備に時間と労力がかかることです。
面接や小論文の対策はもちろん、自己分析や志望理由書の作成など、多岐にわたる準備が必要です。
また、評価基準が曖昧であるため、受験生にとっては不透明な部分も多いです。
なので総合型選抜だけを狙って勉強をするのは危険です。
とはいえ、新しい選抜方法として活用できる生徒はたくさんいます。
使えるかどうかは別として、そういった選択肢も知っておくことはとても大事です。
特に今高校1年生、2年生の子は、ちょっとずつ意識してみてはいかがでしょうか!?