2019/08/30
吉田 一平
知っておくべき3つの奨学金制度
GKでは中学受験・高校受験・大学受験をサポートさせていただいておりますが、その中でも一番難しいのが大学受験です。
保護者のみなさまからも面談にてご質問をいただいたり、そもそも何から質問をしたら良いかわからないと言われたりと、
とにかく複雑なのがこの大学受験です。
大学受験を1から10までお話すると膨大な時間がかかってしまうので、今回はその中でも「お金」についてお話させていただきます。
大学は国公立大学と私立大学の大きく分けて2つの種類があります。
それぞれにかかる費用はだいたいこのくらいになっています。
卒業までで数百万円かかるのが大学です。
これは1人あたりの費用ですので、兄弟がいて同時に大学生となると中々大変ですよね(^_^;)
そこで利用していけるのが奨学金という制度です。
今や学生の2人に1人が利用していると言われている奨学金ですが、奨学金は大きく分けて3つあります。
①日本学生支援機構の奨学金
②大学独自の奨学金
③地方自治体の奨学金
①日本学生支援機構の奨学金は1番多くの学生に利用されている制度です。
奨学金は給付型(返さなくても良い)と貸与型(返さないといけない)の2種類があります。
まずはこの日本学生支援機構の給付型が利用できるかどうかを確認し、ダメなら貸与型を利用することをおすすめします。
申し込みの方法やその申し込むことのできる生徒の基準などは、非常に複雑ですので、ぜひ面談等にて聞いてくださいね!
②大学独自の奨学金は、それぞれの大学が独自で設けている奨学金制度です。
例えば、岐阜大学では岐阜大学応援奨学生という制度を設けています。
概要は次のようなものです。
【岐阜大学応援奨学生】
定員:毎年20人程度
応募資格:人物及び学業成績が優れ,他の学生の模範となるような学生
支給額:
・学部及び大学院修士課程(博士前期課程):月3万円
・大学院博士課程(博士後期課程) :月5万円
この奨学金の良いところは、「給付型」であるという点です。
岐阜大学(学部生)の年間授業料は535,800円で、月々にすると44,650円になります。
そのうち3万円が支給されると考えるとありがたいですね!
③地方自治体の奨学金は岐阜県が設けている奨学金制度です。
例えば岐阜県には、清流の国ぎふ大学生等奨学金という制度があります。
この奨学金の趣旨は、「大学は県外に行くけど、将来岐阜に戻ってくるなら奨学金をあげますよ!」というものです。
この制度が何よりもすごいのは条件を満たせば奨学金を返還しなくても良いという点です!
その条件は次のようなものです。
① 大学等を卒業した月の翌月から6月以内に県内に住所を有し、5年間県内に居住する
② 大学等を卒業した月の翌月から6月以内に県内で就業し、引き続き5年間就業する
もともと岐阜に住み、岐阜で働くことを想定していた学生にとってはものすごく良い制度ですよね!
3種類の奨学金制度についてお話させていただきましたが、もちろんまだまだ知っておくべきことがたくさんあります。
知らないことで損をしないよう、一人で悩まず聞いてくださいね(^-^)