2020/10/30
吉田 一平
【高校生】奨学金まるわかりブログ
高校3年生と進路について話をしていると、勉強もそうですが同じようにして気になるのが学費。
国公立と私立とでどれだけ金額が違ってくるのか。
大学4年間と6年間ではどれだけ学費が変わってくるのか。
4年間大学にいった場合と6年間言った場合とで、その後の給料はどのような差が出てくるのか。
などなど、お金に関わる疑問は尽きません。
そこで本日は手始めに奨学金について改めて解説したいと思います。
まず、奨学金には大きく分けて2種類存在します。
「貸与型」と「給付型」です。
貸与型…大学を卒業した後に、全額(種類により利息含む)を返済しなければいけない。
給付型…返す必要のない奨学金。
当然ながら給付型の方がお得ですね。
そして貸与型をさらに分類すると、
①利息が付くもの
②利息が付かないもの が存在します。
利息が付くものといってもその利率は0.267や0.163など比較的低利率で設定されております。
(※年度などの条件により異なります。)
できるだけ給与型で借りたいという思いはあるものの、
現状では約9割が貸与型の奨学金となっています。
実際例を挙げてみたいと思います。
例 ①)南山大学
・4年間
・年間授業料68万円
・合計借入金額272万円
・第二種奨学金(利息付・貸与型)
・利率0.17%
上記内容ですと、
・毎月の返済金額:14,372円
・返済年数:16年間
・総返済金額:2,759,595円(+59,595円)
例②)名城大学
・4年間
・年間授業料129万円
・合計借入金額516万円
・第二種奨学金(利息付・貸与型)
・利率0.17%
上記内容ですと、
・毎月の返済金額:21,886 円
・返済年数:20年間
・総返済金額:5,252,768 円(+92,768円)
また、「どこから借りるのか」という点にも区分けがあります。
大きく分けると以下の3つです。
①日本学生支援機構の奨学金
②大学独自の奨学金
③地方自治体の奨学金
①日本学生支援機構の奨学金は1番多くの学生に利用されている制度です。
奨学金は給付型(返さなくても良い)と貸与型(返さないといけない)の2種類があります。
まずはこの日本学生支援機構の給付型が利用できるかどうかを確認し、ダメなら貸与型を利用することをおすすめします。
申し込みの方法やその申し込むことのできる生徒の基準などは、非常に複雑ですので、ぜひ面談等にて聞いてくださいね!
②大学独自の奨学金は、それぞれの大学が独自で設けている奨学金制度です。
例えば、岐阜大学では岐阜大学応援奨学生という制度を設けています。
概要は次のようなものです。
【岐阜大学応援奨学生】
定員:毎年20人程度
応募資格:人物及び学業成績が優れ,他の学生の模範となるような学生
支給額:
・学部及び大学院修士課程(博士前期課程):月3万円
・大学院博士課程(博士後期課程) :月5万円
この奨学金の良いところは、「給付型」であるという点です。
岐阜大学(学部生)の年間授業料は535,800円で、月々にすると44,650円になります。
そのうち3万円が支給されると考えるとありがたいですね!
③地方自治体の奨学金は岐阜県が設けている奨学金制度です。
例えば岐阜県には、清流の国ぎふ大学生等奨学金という制度があります。
この奨学金の趣旨は、「大学は県外に行くけど、将来岐阜に戻ってくるなら奨学金をあげますよ!」というものです。
この制度が何よりもすごいのは条件を満たせば奨学金を返還しなくても良いという点です!
その条件は次のようなものです。
① 大学等を卒業した月の翌月から6月以内に県内に住所を有し、5年間県内に居住する
② 大学等を卒業した月の翌月から6月以内に県内で就業し、引き続き5年間就業する
もともと岐阜に住み、岐阜で働くことを想定していた学生にとってはものすごく良い制度ですよね!
今回は奨学金制度についてお話させていただきましたが、もちろんまだまだ知っておくべきことがたくさんあります。
知らないことで損をしないよう、一人で悩まず聞いてくださいね(^-^)