2018/03/30
吉田 一平
大学が法人統合?
先日、「名古屋大(名古屋市)と岐阜大(岐阜市)が、大学の運営法人の統合に向けた協議を始めた」という記事を目にしました。
国立大学を運営するのは「国立大学法人」で、現行制度では一法人が一大学しか運営できない状況ですが、
少子化が進む中、文部科学省は国立大の経営合理化のため、一法人が複数の大学を運営することを認める「アンブレラ(傘)方式」の導入を目指して法改正を検討しています。
名古屋大、岐阜大の法人統合は、実現すれば全国初のケースとして新制度の先駆けとなります。
名古屋大は、これまでにノーベル賞受賞者六人を輩出するなど国内トップ級の研究力を誇り、岐阜大は、環境科学や生命科学など特定分野で世界的な研究成果を上げており、
地域に根差した人材育成にも定評があります。今回の統合で両大学の特色を残しつつ、研究力や人材育成力の向上を目指していくという戦略が伺えます。
統合といっても、両大学のキャンパスや大学名、学部、学科はそのまま残るようです。
一方で、語学やコンピューター関連の情報教育といった教養課程については、ITを活用した遠隔授業などを含め共通化を図っていくことを想定しており、
大学も時代の移り変わりに沿って、変革をしていこうという動きがありますね。
2020年のセンター試験変革を中心として、教育というものが目まぐるしく変わっていっています。
生徒たちがこの変革の波に適応し、自分の将来をしっかりとした情報をもとに決められるよう、私たち講師も熱意と冷静さをもって指導をして参ります。