2025/09/01
鵜沼校
山内 祐太朗
中学生向け
塾を検討する学年別の判断ラインと対処法

こんにちは、GKの進学塾鵜沼校の山内です。
今日は「子どもの点数が下がってきたとき、塾に入れるべきか?」というテーマでお話しします。
保護者の方からよくいただくご相談は、
「どのくらいの点数なら塾を考えた方がいいですか?」というもの。
実はこの基準は、小学生・中学生・高校生で大きく違います。
点数そのものよりも「その点数がどんな意味を持つか」を知っておくことが大切です。
小学生|90点を下回り始めたら“習慣不足”のサイン
小学生のテストは、内容自体が基礎中心。
だからこそ、点数よりも「勉強習慣」がついているかどうかを測るシグナルになります。
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判断ライン
90点を切ることが増えてきたら要注意。 -
理由
小学生のテストは「理解できているかどうか」を測る性質が強いです。
90点未満が続くのは、単純な習慣不足やケアレスミスが放置されているケースが多いです。 -
家庭でできる対応
・寝る前の5分計算
・テスト直しを一緒にやる
・「できたね」と小さな成功を積み上げる声かけ -
塾を検討すべきケース
・家庭で勉強習慣がつかない
・文章題や応用問題になると解けない
・親が教える時間や余裕がない
👉 小学生は「点数アップ」よりも「習慣づくり」が通塾の大きな目的です。
中学生|進学校を目指すなら「80点以上」が最低ライン
中学生の定期テストは、内申点=高校入試に直結します。
特に各務原市内の中学校では、80点以上取らないと通知表で「4」がつきにくい傾向があります。
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判断ライン
主要5科目のうち 2教科以上で80点を超えていないなら塾を検討すべき。 -
理由
通知表の「3」ばかりでは、岐阜5校やその他進学校を受験する際に必要な内申が確保できません。
「70点台は悪くない」と思っても、入試では“合格ラインに届かない”リスクが高まります。 -
よくある悩み
・「部活で忙しくて勉強が直前しかできない」
・「やっているのに点数が伸びない」 -
家庭でできる対応
・学校ワークは最低3回解き直す
・提出物・授業態度を意識させ、内申アップを狙う
・学習計画を一緒に立ててあげる -
塾を検討すべきケース
・主要教科の複数が80点未満
・内申3.0を下回ってきた
・子どもが「勉強しても報われない」と自信をなくしている
👉 「80点以上を安定して取れるかどうか」が、進学校を目指す中学生の分かれ目です。
高校生|岐阜大学を基準にした場合の“順位ライン”
高校生になると、定期テストは大学受験の基礎となります。
ここでは 岐阜大学を目指す場合を基準に考えてみます。
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岐阜大学合格ライン(目安順位)
長良高校 … 上位30位以内
岐山高校 … 上位50位以内
加納高校 … 上位100位以内
岐阜北高校 … 上位150位以内
岐阜高校 … 上位200位以内 -
意味すること
もちろん定期テスト=大学入試そのものではありません。
しかし、この順位に届いていない場合、岐阜大学合格は相当厳しいというのが現実です。 -
よくある悩み
「高1のとき油断していたら成績が急降下した」
「推薦を狙いたいけど評定が足りない」 -
家庭でできる対応
・学校の問題集は必ず解き直す
・毎日の単語暗記をルーティン化する
・勉強環境(スマホ・部屋の使い方)を整える -
塾を検討すべきケース
・定期テスト順位が上記基準を大きく下回る
・評定平均が3.5未満
・模試偏差値が伸び悩み、自分で勉強方法を修正できない
👉 岐阜大学を基準に考えると、「定期テストの順位=受験力の目安」として使うのが効果的です。
まとめ|点数は“シグナル”、未来を決めるのは今の行動
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小学生 … 90点未満が続いたら習慣不足のサイン
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中学生 … 進学校志望なら、主要教科の80点未満が複数あると危険
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高校生 … 岐阜大学を目指すなら、学校ごとの順位基準に入っていないと厳しい
大切なのは、点数そのものよりも「その点数が将来にどう影響するか」を正しく知ることです。
そして、早めに気づき、家庭・学校・塾で協力して学習習慣を整えていくことが、最大の対策になります。
