2021/07/10
吉田 一平
受験生のノート
夏期講習を目前に、中3・高3にもいよいよ受験生という実感が沸いてきているように感じます。
常日頃から生徒には「勉強のコツ」を伝えさせていただいておりますが、受験生にとって大事になるのは「ノートの使い方」です。
勉強で失敗する大きな原因は、「気づいていない」ということです。
例えば、英熟語が苦手とか、江戸時代が苦手とか、明らかに自分がわからないところがわかっていれば対策をすることができます。
しかし、自分が苦手だと気づいていない苦手はどうすれば良いでしょうか。
入試では往々にしてこのようなことが原因でする間違いが多いです。
模試は自分が気づいていない苦手な部分を教えてくれます。
しかし、その一時は苦手なのだと気づいても後から復習をする子は少ないです。
模試があった数ヶ月後にはまた、そこが苦手だということを忘れます。
そこで「ノート」です。
模試で間違えた問題だけを記すノートを作りましょう。
そして、週に3回はこのノートを30分見るというようにやってみてください。
そうすることで、自分の得意なところに時間を費やすことなく効率的に勉強を進められます。
今の時期は、英単語帳を1ページ目から最後のページまでやる必要はありません。
ここまで勉強をしてきた分、7割・8割は頭に入っているはずです。
それにもかかわらず1ページ目から勉強をするのは効率が悪すぎます。
残りの2割・3割だけを勉強するために、ノートを使うのです。
このノートは、入試本番にも使えます。
入試本番では、各科目のテストの間に休み時間があります。
もちろん、この休み時間にも最後の確認をするわけですが、少ししかない休み時間に分厚い参考書を見ても全く意味はありません。
自分が最後に確認しておきたい内容は、一人一人違うはずです。
1年間で作り上げた、自分だけのノートを最後に確認することで、効率よく最後の確認ができます。
中3には夏期講習から新しくノートを作ってもらいます。
これから始まる受験勉強。
正しい勉強法で正しくゴールに向かっていきましょう!!