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2020/09/09

永田 創

内発的動機付け

永田 創

永田 創

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  • 学 歴

    岐阜北高校・南山大学

  • 部活動

    バスケ(中学)

こんにちは。

GKの進学塾・高富校講師の永田です。

 

先日、心理学に関する勉強をしていた際に「なるほど」と共感したことがあったので文字に起こそうと思います。

その内容は、コロンビア大学の心理学者であるハイディ・グラント・ハルバーソンの書いた「やってのける」(大和書房)

に書かれていました。

 

—以下引用—

自らの意思で選んだ目標は、モチベーションと満足感を高めます。

心理学者のマーティン・セリグマンが「本物の幸福」と呼ぶ、そんな感覚をもたらしてくれるのです。

目標を自ら選ぶことで、「内発的動機付け」と呼ばれる、賞罰に依存しない動機づけが生じます。

内発的動機付けによって、楽しさ、好奇心、創造性、理解などが高まります。

困難に直面しても簡単に諦めなくなり、パフォーマンスも向上します。

内発的動機付けは、驚異的な力で私たちを行動に導くのです。

内発的動機付けは、自らの意思で目標を選択していると感じるだけでも生じます。(心理学者の)デシとライアンは、自分の意思で選択できる、もしくは選択していると感じられる状況で自律性が高まると述べています。

これは、親や教師、コーチ、事業主など誰かに動機を与える立場にある全ての人にとって価値ある情報だと言えます。

年齢や置かれている状況は関係ありません。ある研究によれば、8年生から10年生の男女約300人のうち、体育の教師が自律性を重んじている(「自分に選択肢を与えてくれている」「自分を受け入れてくれている」)と見なしている生徒の方が、そうでない生徒よりも運動を楽しいと感じており、学校以外でも運動しようと する傾向が見られました。

自分が選択したと認識するだけで、運動に対する前向きな気持ちがわき起こるのです。

(中略)

内発的動機付けは、脅威、監視、時間的制約などによっても低下します。人は管理されていると感じると、自律性を失います。職場には内発的動機付けを損なうようなきっかけが多く、従業員は自分の意思で選択して行動しているという感覚を持ちにくくなることがあります。

自律性の感覚を取り戻すには、人々に選択の感覚を与え、その感情を尊重することが大切です。

—引用ここまで—

 

つまりは、「したいこと」「しなければいけないこと」の差について書かれています。

例えば、植物が好きで自分から植物図鑑を開いて調べている子供がいたとします。

しかし、植物を調べることが勉強となり、テストとなり、「したいこと」から「しなければいけないこと」にその子の意識が変わると、

これまでのような好奇心や幸福感の下で植物に触れることができなくなるという意味です。

 

多くの子供たちにあてはまる事柄だと思います。

ただし、それならばテストをなくしてしまった方がいい、という訳でもありません。

やはりテストという目標があるからこそ、子供たちが勉強に向かうことができているというのもまた事実です。

 

ではどうすればいいのか?

 

解決策の一つは「子供に選択肢を持たせること」です。

こちらが一方的に何もかもを押し付けるのではなく、

子供の話を聞き、子供の意見も把握したうえでスケジュールを立てていく。

するとただやらされているという意識ではなく、自分で選んだという感覚が芽生え、

それが内発的動機付けにつながってきます。

 

「やらされている」から「やりたい」「やろう」への意識を誘導するのは簡単なことではありません。

ただ、頭ごなしにこちらが準備したものを押し付けるのではなく、

耳を傾け、認め、生徒に寄り添うというか思いがこちらにあれば子供には伝わると思っています。

もちろん、こちらの意見を通さなければいけない場面もあるので恐い顔をするときもありますが、、、、笑

生徒たちを思いながら、私ももっと精進して参ります!!!

永田 創

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