2016/01/06
村瀬 功
ケアレスミスをミスで終わらせないことが、
ケアレスミスに潜む、小学時の計算練習不足
中学生になって、
「よくケアレスミスをしてしまう」
「見直しをしているが、ミスが減らない」
という声を聞きます。
ケアレスミス・・・ケア(注意)レス(不足)ミス(間違い)
ですので、注意していれば無くせると思っている人がほとんどだと思います。
(もちろんそうであるものもありますが)
例えば数学では+(プラス)と―(マイナス)の間違いや、掛け算、割り算の計算ミスなどがケアレスミスとして挙げられますよね。
先日、授業中に生徒の計算の様子を見ていました。
15.4÷19.4×100
割り算の筆算を立てて割り始めますが、小数点を動かしていません…(え?割る数の小数点動かさないと答え間違えちゃうじゃん???)
黙って見ていると、答えがでました。
0.0793≒0.079
0.079×100=7.9 あれ?おかしいな…79%か!
答えは79%で正解です。子どもは答えがあっていれば過程は気にしません(*_*;
しかも、こんな計算をしていても期末では380点を越えてきます。
この子はいつか困るはずです。
小数点の位置が違うだけ、そう思うだけで、それをケアレスミスとして片づけてしまうのです。
しかし、その問題の根底は、小学生にならった小数の割り算の練習不足だと考えられます。
子どもが親に点数を報告するとき、
「ケアレスミスで5点損した。」
「計算ミスさえしなければ80点いったのに…。」
この裏側に何が潜んでいるのか、紐解いてあげるとケアレスミスが減ってくるのではないでしょうか。
数学には小学校からの覚え間違いが多くあり、直すのも容易でなかったりします。
時間はかかりますが、原因が分かればあとは徹底して直していくだけです。
ミスを無くすために我々にできること、それは子ども達自身も気づいていないミスになるようなポイントを一人ひとり見つけ、教え、改善していくことです。
逆を言えば、小学生の時にきちんと練習をやりきれていれば、こういったミスは無くなります。
11月に小5、小6にケド強化月間として6回まわりに挑戦してもらいました。
今月は小4にケドとカドを6回まわりに挑戦してもらいます。
わかっていることでも何度もやって完璧にする。
決して無駄ではありません。
それを実感するのはきっと中学生になってからではないでしょうか。