2015/08/26
村瀬 功
どこよりも詳しい、Gテスト解説【理科】第1問
1、動物の生活と生物の変遷
まずは、定番の消化液の問題です。
(1)だ液に含まれる消化酵素のアミラーゼはヒトの体温と同じくらいでよく働くようにできています。したがって、体温と同じくらいの約40℃くらいで温めると、酵素の働きが活発になります。しかし沸騰するまで温めてしまうと、酵素が死んでしまい、消化できなくなります。
(2)、(3)はベネジクト液に関する問題です。ベネジクト液は糖に反応する試薬ですが、ただ入れただけでは反応しません。2年生の時の実験を思いだしてください。ヨウ素液は入れた瞬間に反応を示すのと違い、ベネジクト液は加熱をすることで、分解されたブドウ糖に反応して赤褐色に変化する反応を示します。糖がないと加熱しても色は変化しません。
(4)だ液の働きのまとめです。だ液で分解されるものは「デンプン」です。分解されたデンプンは「ブドウ糖」になります。受験ではデンプンだけでなく、「タンパク質」は「アミノ酸」、「脂肪」は「脂肪酸とモノグリセリド」に分解されることも一緒に確認しておきましょう。
(5)だ液に含まれる消化酵素の名前は「アミラーゼ」です。胃液に含まれる消化酵素は「ペプシン」で、タンパク質を分解します。すい液に含まれる消化酵素は「リパーゼ」といって、脂肪を分解します。すい液の中には、もう一つ「トリプシン」という消化酵素がありますが、これはペプシンと協力して、タンパク質を分解します。
(6)小腸の壁にある小突起を「柔毛」といいます。柔毛の中には毛細血管とリンパ管があり、分解された「ブドウ糖」と「アミノ酸」は毛細血管に、「脂肪酸とモノグリセリド」はリンパ管の中に吸収されます。柔毛には表面積を大きくし、養分を吸収しやすくするはたらきがあります。
この単元は、その他にも「血液」、「神経」、「動物の分類」などがあります。第2回岐阜新聞テストに向けて復習を続けましょう!