2022/05/25
吉田 一平
【高校1年生】文理選択
高校1年生は一回目の文理選択希望調査が行われる頃かと思います。
GKの生徒からも多くの相談を受けていますが、2年後の大学受験への第1歩となる大事な選択です。
しかし、高校生になって2ヶ月ほどしか経っていないにも関わらず、将来に直結する文理選択をするというのは中々酷なことでもあります。
よく聞くキーワードは、
「数学が苦手だから文系に行く」「中学校の時理科が好きだったから理系に行く」などと言った言葉です。
これらの選択方法は、完全に間違っています。
1番良いのは、もちろん自分の将来の夢が決まっていて、そのためにはどっちに行けば良いかを決めることですが、ほとんどの子はまだ将来の夢は決まっていません。
その中で、文理選択をする時に考えるべき点は多くあります。
例えば、大学受験です。
数学が得意な子は理系に進みがちですが、それは本当に得意でしょうか?
まずは、中学校までの数学と高校からの数学はレベルが全く違い、特に数Ⅲや物理化学は中学校で得意だったというレベルでは太刀打ちできません。
また、理系には自分と同じように理系科目が得意な子がうじゃうじゃいて、しかもライバルは全国各地にいます。
果たして自分のレベルが全国相手に通用するのかはしっかり吟味する必要があります。
違う考え方をすれば、「数学が得意な文系」という道もあるのです。
また、就職というのも一つの観点です。
今の世の中では、圧倒的に理系の方が就職はしやすいと個人的に思っています。
それは、大学生活の中で自分なりのスキルが作られるからです。
自分の夢はないにしても、良い所には就職したいと考えている子、かつ、理系で戦っていける子は理系という選択もアリだと思います。
一方で、進学する大学名にこだわりたい場合は文系に行くという選択肢もあります。
あくまで個人的見解ですが、有名大学や国公立大学には、文系の方が入りやすい側面があると思っています。
まだまだ考えることはたくさんあります。
一般論だけ語っても、それぞれの子にはそれぞれの家庭環境があります。
一人一人と会話を進める中で、しっかりと将来を見据えたアドバイスをさせていただきます。