高富校
山田陽介
小学生向け, 中学生向け
塾はいつから通う?小学生・中学生の「入塾のタイミング」を塾講師が本音で解説
「塾って、何年生から通わせればいいんですか?」
これは、保護者の方から本当によくいただく質問です。
小学生のお子さんを持つご家庭なら、
「まだ小学生だし、塾は早いかな?」
と思うかもしれません。
一方で、
「中学生になってからで大丈夫かな?」
「周りの子はもう塾に行っているみたいだけど……」
と不安になることもあると思います。
私は20年以上、塾講師として子どもたちを見てきました。
そして自分自身も、2人の子どもを育てる親です。
その両方の立場から考えると、私は、
「塾は○年生から入れば正解」という答えはない
と思っています。
ただし、
「このタイミングまでには、一度考えておいた方がいい」
という時期はあります。

今回は、小学生から中学生までのお子さんについて、塾に通い始めるタイミングを考えてみたいと思います。
小学生の塾は「早すぎる」のか?
GKの進学塾では、小学校5年生から授業を行っています。
すると、
「小学生から塾なんて、ちょっと早くないですか?」
と感じる方もいらっしゃると思います。
私は、必ずしも早いとは思いません。
ただし、ここで大切なのは、
「小学生だから塾に行く」のではなく、「中学生になったときに困らないために、今何をしておくか」
という考え方です。
小学校の勉強は、中学校の勉強につながっています。
例えば算数。
小学校で学ぶ計算や割合、分数、図形などが十分に身についていないまま中学校へ進むと、数学でつまずいたときに「中学校の数学だけ」が原因とは限りません。
実は、小学校の内容に戻らなければいけないことがあります。
だからこそ、
「中学生になってから取り戻せばいい」
ではなく、
「小学生のうちに、つまずきを小さくしておく」
という考え方も大切です。
小5・小6で特に見てほしいのが「英語」です
もう一つ、小学生のうちから意識しておきたいのが英語です。
現在の小学校では英語の学習が行われています。
ただ、
「小学校で英語をやっているから、中学校の英語も大丈夫」
とは限りません。
中学校に入ると、英語は「聞いて分かる」だけではなく、
単語を書く。
英文を書く。
文法を理解する。
自分で英文を作る。
といった力も必要になります。
特に、
「英語を聞いたら何となく分かるけれど、書けない」
という状態のまま中学校に入ると、最初の定期テストで苦労することがあります。
だからGKでは、小学生の段階から中学校を見据えて、英語を「書く」ということも大切にしています。
「英語を始めるなら早ければ早いほどいい」という単純な話ではありません。
大切なのは、
中学校に入ったときに、英語で困らない準備ができているか。
ということです。

実際に多いのは「小6の後半」から
GK高富校では、実際に小学校6年生の後半から中学校進学を見据えて入塾を検討されるご家庭があります。
中学校入学前には、
「中学準備」
として英語や数学につながる内容を先取りして学ぶ機会もあります。
そのため、
「中学校に入る前に、一度塾で勉強する習慣をつけておきたい」
というご家庭には、一つのタイミングになります。
ただ、ここで一つお伝えしておきたいことがあります。
小6の2月から始めれば、誰にとっても十分というわけではありません。
小学校の算数に不安がある。
家庭学習の習慣がない。
英語を書くことに慣れていない。
宿題を一人ではなかなか進められない。
こうした状態であれば、もう少し早くから準備を始めた方がいい場合もあります。
逆に、小学校の内容がしっかり身についていて、自分で家庭学習もできるのであれば、中学校進学を一つの区切りとして考える方法もあります。
だからこそ、
「何年生だから」ではなく、「今どんな状態なのか」
を見ることが大切なのです。
「中1から」ではなく、「中1になる前」に考える
では、中学生になってから塾に入るのは遅いのでしょうか。
もちろん、そんなことはありません。
中学校に入ってから塾に通い始め、成績を伸ばしていく生徒もたくさんいます。
ただし、一つ注意してほしいことがあります。
それは、
中学校の勉強が始まってから「まずい」と気づくのでは遅い場合がある
ということです。
中学校に入ると、教科が増えます。
定期テストがあります。
部活動も始まります。
提出物もあります。
そして、学校生活に慣れるだけでも、最初のうちは意外と大変です。
そんな中で、
「勉強が分からなくなってきた」
「テストで思ったより点数が取れなかった」
となってから、初めて勉強の仕方を考える。
もちろん、そこから立て直すことはできます。
しかし、できることなら、
「困ってから動く」のではなく、「困る前に準備する」
方がいい。
私はそう考えています。
中3になってからでは「時間」が足りないこともある
そして、もう一つ。
「受験生になったら塾に入ればいい」
という考え方には、少し注意が必要です。
高校受験では、当日の学力検査だけでなく、調査書の評定なども関係します。
岐阜県の公立高校入試では、高校ごとに調査書と学力検査の扱いなどが定められています。つまり、受験直前だけ頑張ればすべてが解決する、という仕組みではありません。
中3になってから、
「もっと早く勉強しておけばよかった」
「中1のときから通知表を意識しておけばよかった」
と感じる生徒を、私はこれまで何人も見てきました。
受験勉強そのものは中3からでもできます。
しかし、
中1・中2で積み重ねてきたものを、短期間ですべて取り戻すのは簡単ではありません。
だからこそ、高校受験を考えるのであれば、中3になってからではなく、その前から少しずつ準備しておくことに意味があります。

「塾に入れるか」より、「今の勉強で大丈夫か」を考えてほしい
ここまで読んで、
「じゃあ、うちは何年生から塾に入れればいいの?」
と思われた方もいると思います。
私なら、まず次のことを確認します。
① 学校の授業についていけているか
「テストの点数」だけではありません。
授業で何をやっているのか理解できているか。
宿題をきちんとできているか。
分からないところをそのままにしていないか。
ここを見てください。
② 家で勉強する習慣があるか
毎日長時間勉強する必要はありません。
大切なのは、
「やるべきことを、自分で決めた時間にやる」
という習慣です。
これができているかどうかは、中学生になったときに大きな差になります。
③ 英語を書くことに抵抗がないか
小学校で英語を学んでいても、
「読む・聞くことはできるけれど、書くのは苦手」
という場合があります。
中学校に入る前に、一度確認しておきたいポイントです。
④ 「分からない」をそのままにしていないか
実は、これが一番大切かもしれません。
分からない問題があったとき、
「まあいいか」
で終わってしまうのか。
それとも、
「先生に聞こう」
「もう一回やってみよう」
となるのか。
この違いは、学年が上がるほど大きくなります。
塾は「成績が悪くなってから行く場所」ではありません
塾というと、
「学校の勉強についていけなくなった子が行くところ」
というイメージを持っている方もいるかもしれません。
私は、そうではないと思っています。
もちろん、苦手を克服するために塾を利用することもできます。
一方で、
「もっと上を目指したい」
という子が、さらに力を伸ばすために通うこともできます。
大切なのは、
今の成績ではなく、「これからどうなりたいか」。
そのために、
「今何をやるべきなのか」
を一緒に考えることです。
GK高富校でも、ただ授業をするだけではありません。
定期テスト前には、何をいつまでに勉強するのかを一緒に考えます。
必要な範囲を確認し、確認テストを行い、できていなければもう一度やり直す。
分からないところがあれば質問する。
そして、保護者の方とも定期的にお話をします。
「塾に来ているから大丈夫」ではなく、「今、この子に何が必要なのか」を一緒に考える。
それが私たちの役割だと思っています。
「いつから?」に迷ったら、一度相談してください
塾に入るタイミングに、全員に当てはまる正解はありません。
小5から始めた方がいい子もいれば、小6からで十分な子もいます。
中1からでも間に合う子もいます。
ただ、
「もう少し早く見ておけばよかった」
という状態だけは、できるだけ避けてほしい。
だからこそ、
「今のうちの子の勉強は大丈夫なのかな?」
と思った時点で、一度相談してみることをおすすめします。
入塾するかどうかは、その後に考えればいいと思います。
まずは、
今の学力でどこに課題があるのか。
これから何をしておけばいいのか。
それを知るだけでも、家庭での声かけや勉強の仕方は変わります。
GK高富校では、そうしたご相談も受け付けています。
「小学生だけど、塾はまだ早いかな」
「中学に入る前に何をしておけばいい?」
「今の成績で高校受験は大丈夫?」
そんな小さな相談でも構いません。
子どもの勉強は、後から取り戻せることもたくさんあります。
だからこそ、焦る必要はありません。
でも同時に、
「まだ大丈夫」と何となく先送りにしないことも大切です。
お子さんにとって今必要な準備は何なのか。
一緒に考えてみませんか。