GKの進学塾

講師ブログ

  • 校舎から探す

  • 講師から探す

  • 学年から探す

鵜沼校

山内祐太朗

小学生向け

小6の塾はいつから?私たちが9月・10月から中1数学を始める理由

「小6の塾は、いつから通わせればいいですか?」

この質問は、保護者の方からよくいただきます。

中学受験をするわけではない。
今のところ、学校のテストも大きく崩れてはいない。

そうすると、

「中学数学は、中学生になってから始めればいいのでは?」

と思う方も多いと思います。

ですが、私たちは小6の9月・10月頃から、少しずつ中1数学を始めます。

理由は、単に先取りをしたいからではありません。

数学は、積み上げの科目です。

最初につまずくと、その後の文字式や方程式、比例・反比例、関数などでも苦しくなる可能性があります。

だからこそ、中1になってから慌てて始めるのではなく、小学生のうちに土台を整えておくことが大切だと考えています。

この記事では、なぜ小6の秋から中1数学を始めるのか、そしてなぜ小4・小5の算数まで戻って復習するのかを、塾の現場で見ていることをもとにお伝えします。

「中学数学は中学生になってから」で本当に大丈夫か

もちろん、中学生になってから中学数学を始めても、すべての子が遅れるわけではありません。

ただ、注意したいのは、

「中学生になって塾に入れば、すぐに追いつける」

とは限らないことです。

数学は、前に習った内容を使って次の単元を学んでいきます。

たとえば、正負の数の考え方が分かっていても、

  • 小数の計算
  • 分数の計算
  • 通分や約分
  • 四則計算
  • 計算の順序

こうした小学校内容が不安定だと、答えまで正確にたどり着けません。

中1の内容だけを教えれば解決するわけではなく、小学校算数まで戻る必要がある子も少なくありません。

家づくりでいえば、土台が少し傾いたまま、その上に2階、3階を建てていくようなものです。

最初は何とか形になっていても、内容が難しくなるほど、その影響が大きく出てきます。

数学は最初につまずくと、その後も苦しくなりやすい

中1数学の最初に学ぶ代表的な内容が、正負の数です。

正負の数は、その後の文字式や方程式でも使います。

ここで符号の扱いや計算に慣れていないと、次の単元に進んだときも計算ミスが続きます。

もちろん、最初のつまずきだけで、その後がすべて決まるわけではありません。

ただ、数学は単元ごとのつながりが強いため、最初の理解が曖昧なまま進むと、苦手が積み重なりやすい科目です。

だから私たちは、中1の最初を大切にしています。

中学校に入ったばかりの時期は、数学だけに集中できるわけではありません。

新しい学校生活、新しい友達、部活動、生活リズムの変化など、子どもにとっては多くの変化があります。

その時期に数学まで最初から必死に理解しなければならない状態よりも、

「これ、前にやったことがある」

と思える状態で始められたほうが、気持ちにも余裕が生まれます。

実は、小5の算数から難しさは大きく変わる

小学生の算数というと、低学年の計算をイメージする方もいるかもしれません。

ですが、特に小5頃から、算数の内容は難しくなってきます。

分数、小数、割合、速さ、図形など、単純な計算だけでは解けない内容が増えます。

さらに、小5・小6では、それまでに習った計算を使いながら問題を解く場面も多くなります。

つまり、小5で理解が曖昧になった内容が、小6でさらに大きなつまずきにつながることがあります。

そして、そのまま中学生になると、

「正負の数は理解しているのに、計算ミスが多い」

という状態になることがあります。

実際に塾でも、正負の数そのものの考え方は分かっているのに、小学校で習った計算でミスをする子がいます。

本人としては、

「中1の内容は分かっているのに、なぜか間違える」

という感覚です。

しかし、原因を見ていくと、中学校の内容ではなく、小4・小5頃の計算に戻る必要があるケースがあります。

小学校のテストで点が取れていても安心とは限らない

学校のテストで点が取れていれば、まったく問題がないと思う方もいるかもしれません。

ただ、学校のテストは、直前に習った単元を中心に出題されることが多いです。

習ったばかりの内容であれば、解き方を覚えていて点が取れることもあります。

一方で、以前に習った内容が混ざった問題や、複数の計算が必要な問題になると、ミスが増えることがあります。

大切なのは、点数だけを見ることではありません。

  • 小数や分数の計算が安定しているか
  • 計算の順序を理解しているか
  • 途中式を正しく書けるか
  • 間違えたときに、自分で原因を見つけられるか
  • 時間がたっても解き方を覚えているか

こうした部分まで見て、初めて本当に理解できているかが分かります。

小6の9月・10月から中1数学を始める理由

私たちが小6の9月・10月頃から中1数学を始める理由は、大きく2つあります。

1つ目は、中学入学前に正負の数に慣れるためです。

2つ目は、中1数学を進めながら、小4・小5の算数も一緒に復習するためです。

中学入学前に正負の数へ慣れる

正負の数は、最初に説明を聞いたときには、

「分かった」

となりやすい単元です。

しかし、分かったことと、正確に計算できることは別です。

符号が増えると、子どもは混乱しやすくなります。

  • マイナスとマイナスをどう考えるのか
  • 足し算と引き算をどう見分けるのか
  • 符号と計算記号をどう整理するのか

こうした内容は、一度説明を聞いただけで完全に身につくものではありません。

そのため、私たちは正負の数を、理解度に応じて2〜3周ほど繰り返します。

一度終わったから次へ進むのではなく、計算ミスが減り、本人が迷わず解ける状態になるまで何度も復習します。

小4・小5の計算も一緒に復習する

小6の秋から中1数学を始めると聞くと、

「小学校の内容を置き去りにして、先取りだけをするのでは?」

と心配される方もいるかもしれません。

ですが、私たちは逆です。

中1数学を始めるからこそ、小学校算数の弱い部分が見えやすくなります。

正負の数を解く中で、

  • 分数計算で止まる
  • 小数の位置を間違える
  • 約分を忘れる
  • 計算の順番を間違える

といった課題が見つかります。

その場合は、小4・小5の計算まで戻って復習します。

先へ進むことだけを目的にはしません。

必要であれば戻る。
そして、理解できたらまた進む。

この繰り返しが大切です。

大切なのは、速さよりもきちんと理解すること

先取り学習という言葉を聞くと、どんどん先へ進むイメージを持つ方もいると思います。

しかし、私たちが大切にしているのは、進度ではありません。

ゆっくりでもよいので、きちんと理解した状態で進むことです。

数学は、分かったつもりのまま進むと、あとで必ず苦しくなります。

そのため、

「一度できたから大丈夫」

ではなく、

「時間がたってもできるか」

「少し形が変わってもできるか」

「自分で間違いに気づけるか」

まで確認します。

理解に時間がかかる子が悪いわけではありません。

むしろ、早く進むことを優先しすぎて、理解が曖昧なままになるほうが危険です。

中1の計算ができるようになるコツは、量をこなすこと

中1の計算ができるようになるためには、理解だけでなく、練習量も必要です。

スポーツでも、動きを一度教えてもらっただけでは、試合で自然に動けません。

何度も繰り返して、考えなくても体が動く状態をつくります。

数学の計算も同じです。

最初は、

「これは足し算に直すのか」

「符号はどうなるのか」

と一つひとつ考えます。

しかし、何度も繰り返すことで、少しずつ判断が速くなります。

計算に慣れるためには、量をこなすことが必要です。

だから私たちは、一度間違えた問題や、迷った問題を何度も復習します。

ただ問題数だけを増やすのではなく、理解したうえで繰り返すことが大切です。

理解のない反復では、同じ間違いを繰り返します。

反対に、理解していても練習量が少なければ、計算は安定しません。

理解と反復の両方が必要です。

先取りした子は、中1の最初に余裕を持ちやすい

実際に、小6のうちから中1数学を進めていた子は、中学校に入ってから余裕を持ちやすいです。

学校の授業で初めて聞くのではなく、

「前にやったことがある」

という状態だからです。

もちろん、先取りをしたから必ず高得点が取れるとは限りません。

中学校では、授業のスピードやテストの出題方法も変わります。

それでも、すでに内容に触れていることで、授業の理解はしやすくなります。

また、正負の数を2〜3周繰り返し、小学校の計算も復習しておけば、計算に対する不安を減らした状態で中学校生活を始められます。

中1の最初に余裕を持てることは、単に数学の点数だけの話ではありません。

「自分は中学校でもやっていけそうだ」

という自信にもつながります。

この最初の自信は、その後の学習にも大きく影響します。

算数が苦手でも、塾に入ればすぐ追いつけるとは限らない

保護者の方の中には、

「今は少し苦手でも、中学生になって塾へ入れば何とかなる」

と考える方もいます。

もちろん、そこから追いつける子もいます。

ただ、数学の苦手が何年分も積み重なっている場合、短期間ですぐに追いつくのは簡単ではありません。

中1数学を学びながら、小学校算数にも戻る必要があるからです。

学校では新しい内容が進み続けます。

その一方で、塾では過去の復習もしなければなりません。

本人の負担は大きくなります。

だからこそ、苦手が大きくなる前に、少しずつ土台を整えておくことが重要です。

小6の秋は、その準備を始める一つのタイミングです。

小6の塾はいつから始めるべきか

「小6の塾はいつから始めるべきですか?」

この問いに、全員共通の答えはありません。

子どもによって、今の理解度が違うからです。

学校のテストでは点が取れていても、計算に不安がある子もいます。

反対に、今の算数が安定していて、中1内容へスムーズに進める子もいます。

一般的には、中学準備を考えるなら、小6の秋頃から現在の理解度を確認し、必要な復習と先取りを始めると、余裕を持って準備しやすくなります。

ただし、本当に大切なのは、開始時期だけではありません。

今の子どもに、

  • どの内容が身についているのか
  • どこでミスをしているのか
  • どこまで戻る必要があるのか
  • どのくらいのペースなら理解できるのか

を確認することです。

中学校に入る前に、一度現在地を確認してみてください

数学は、急に苦手になるように見えて、実際には小学校の頃から小さなつまずきが積み重なっていることがあります。

正負の数で間違えているように見えても、原因は小4・小5の計算にあるかもしれません。

だから私たちは、小6の9月・10月から中1数学を始めながら、小学校算数にも戻ります。

先へ進むだけではありません。

必要なところまで戻り、ゆっくりでも理解した状態で進みます。

そして、正負の数は一度で終わらせず、必要に応じて2〜3周繰り返します。

中学校に入ってから慌てるのではなく、入学前に少し余裕をつくっておく。

それが、中1数学でつまずかないための準備だと考えています。

お子さまの現在の理解度や、中学準備を始める時期に不安がある方は、個別面談でご相談ください。

今すぐ入塾するかどうかを決める必要はありません。

まずは、どこまでできていて、どこを復習する必要があるのかを一緒に確認しましょう。

一覧へ戻る

CONTACT

GKの進学塾に関するお問い合わせは、フォームまたはお電話にてお気軽にご連絡ください。

お問い合わせ