2021/01/21
板橋 佳佑
【新中1】中学校の勉強の土台作りが始まります。

2月1日(月)より、新中学校1年生を対象に中学校準備講座が始まります。
数学・英語の中1前期中間テストの範囲まで先取り学習していきます。
生物・物理・化学・地学の4大テーマに分かれる理科、地理・歴史・公民の3大テーマに分かれる社会と違い、数学と英語は「積み上げていく科目」です。
つまり、積み上げていく土台となる部分が太く力強いほど、その科目の理解度が高まっていきます。
数学のテーマは「正負の数の計算」です。
小学校にはなかった負の数(=マイナスの数)の計算が登場します。
数学の土台と言える部分はもちろん計算です。この正負の数の計算をベースにして、文字式、程式や関数・統計学といった応用的な考え方が積みあがっていきます。
中学校では図形の問題でも方程式を中心とした計算を多く使います。つまり、計算力をつけていないと数学は何も手につかなくなります。
では、計算力とは何でしょうか。
私は「無意識になる」ことが一つの基準と考えています。
ふつう、正負の数の計算の導入では「同符号の和は共通の符号に絶対値のたし算」「異符号の和は絶対値の大きい符号に引き算」と教えていきます。
すると子供たちは一生懸命「今は同じ符号だから足し算だな」とか「符号が違うから数字は引き算だな」と“考えながら”やるわけです。
もちろん、導入の部分では、このように丁寧にやっていくことは大切です。しかし、毎回このようなことを考えながらじっくりやっているようでは圧倒的にスピードが遅いということになってしまいます。
「符号がどうだから」などと考えるのではなく、無意識で計算を行っていけるレベルまで持っていくことが「計算力」につながっていきます。
そのためには、「量」を確保する以外にほかなりません。
意識的に計算をしていたところから無意識レベルになるまで問題を解いてきた「数」がものをいいます。
新中1においては、準備講座で前期中間範囲まで1周、4月からの塾の授業で1周、学校の授業でもう1周、さらにテスト勉強で何週も繰り返してもらい、計算の土台を作っていきます。
正負の数の加法・減法・乗法(累乗)・除法・四則演算まで幅広く教えこみ、練習してもらいます。
練習量を増やす中で、自分が間違えやすいポイントなどもわかってくるようになり、早めに弱点の穴埋めもできます。
しっかり土台を築き上げられれば、前期中間以降も安心して積み上げの勉強をしていけますね。
中1のスタートが、今後の中学校生活を占うといっても過言ではありません。
着実に準備をし、中学校生活を迎えましょう。
