鵜沼校
山内祐太朗
中学生向け
子どもの自信は、大人の言葉で変わると思っています
こんにちは、山内です。
今日は少し、僕が普段どんなことを考えて生徒と接しているのかを書こうと思います。
僕がしたい教育の一つが、
子どもが自信を持てる教育です。
自信というと、
「自分は頭がいい」
「自分はすごい」
と思えることを想像するかもしれません。
でも、僕が考えている自信は少し違います。
「俺ならできるかもしれない」
そうやって自分自身に期待して、目の前のことを頑張れること。
僕は、そんな子どもを増やしたいと思っています。
「どうせ無理」と言う子どもたち
生徒と話していると、
「どうせ無理です」
という言葉を聞くことがあります。
周りの子と比べて、
「自分はできない」
と思ってしまう子もいます。
そういう気持ちが続けば、やる気がなくなってしまうこともあります。
でも、こういう子が本当に何もできていないのかというと、そんなことはありません。
実際には成績が下がっていないのに、
「最近、成績が下がっている気がする」
と言う子もいます。
前よりできる問題が増えている。
テストの結果も悪くなっていない。
それでも本人の中では、
「自分はできていない」
となっていることがあります。
だから、そんなときはちゃんと伝えます。
「いや、下がってないよ」
「ここは前よりできるようになってるよ」
「ちゃんと結果は出てるよ」
と。
何でもかんでも褒めればいい、とは思っていません。
でも、本人が自分の頑張りや成長を見失っているなら、そこは周りの大人が言葉にして伝えてあげてもいいと思うんです。
親だからこそ、言ってしまうこともあると思います

子どもは純粋です。
だから、大人が思っている以上に、周りから言われた言葉を受け取っています。
「なんでできないの?」
「もっと頑張らないと」
「この点数で大丈夫なの?」
そんな言葉が続けば、
「自分はできないのかもしれない」
と思ってしまうこともあります。
ただ、僕はこれを読んでいる親御さんに、
「そんなことを言ったらダメです」
と言いたいわけではありません。
正直、親なら言ってしまうと思うんです。
子どもの将来が心配だから。
このままで大丈夫なのかなと思うから。
もっとできるはずだと思っているからこそ、つい言葉が強くなってしまうこともある。
子どもを傷つけたいわけではありません。
むしろ逆で、大切だからこそ言ってしまう。
これは親子だからこその難しさだと思っています。
だから、全部を家庭の中だけで解決しなくてもいいと思っています。
だから僕は、まず生徒を認めます
今、僕は全生徒と個人面談をしています。
そこで最初にするのは、悪いところを探すことではありません。
まずは、その子の良いところを伝えます。
僕は結構、
「悪いところも、見方を変えたら良いところじゃない?」
と思っています。
慎重すぎる子なら、それだけ物事をしっかり考えているとも言える。
周りを気にしすぎる子なら、それだけ周りの人をよく見ているのかもしれない。
もちろん、直した方がいい部分はあります。
でも最初から、
「ここがダメ」
「これを直そう」
だけで話を始める必要はないと思っています。
まず、
「ちゃんと見てるよ」
ということを伝える。
そこから、
「志望校はどこ?」
「将来、何になりたい?」
そんな話をしていきます。
やりたいことを最初から否定しない

生徒が言った志望校や将来の夢を、僕は最初から否定しないようにしています。
今の成績だけを見れば、簡単ではないこともあります。
それでも、
「無理だからやめた方がいい」
で終わらせたくはありません。
ただし、
「絶対できるよ!」
と何の根拠もなく言うわけでもありません。
今どれくらいの位置にいるのか。
その学校を目指すなら、どんな力が必要なのか。
これから何をやらないといけないのか。
必要な情報はちゃんと伝えます。
その上で、
「じゃあ、ここからどうしようか」
まで一緒に考えます。
僕がしたいのは、無条件に肯定することではありません。
自分の可能性を最初から自分で消さないようにしてあげることです。
「比較してしまう」と話してくれた生徒がいました

個人面談をしている中で、ある生徒がこんなことを話してくれました。
「比較していないつもりなんですけど、やっぱり人と比べちゃう瞬間があります」
兄弟だったり、友達だったり。
自分では比較したくないと思っていても、どうしても気になってしまう。
これ、僕は別におかしなことだと思いません。
だからその子にも、
「比較しないのって難しいよ。俺だって人と比べちゃう瞬間はある」
と話しました。
人と比べるな、と言われて、その日から一切比較しなくなるなんて難しいです。
僕だってします。
でも、
人と比べなくても大丈夫になったら、自分自身が少し楽になる。
そんな話をしました。
「人と比べちゃダメ」
で終わらせるのではなく、
「そうなるよね」
と一度受け止めてから、一緒に考えていけばいい。
僕はそう思っています。
話してみないと分からないことは、結構あります
こうやって一人ずつ話していると、普段の授業だけでは分からないことが出てきます。
「実は友達と比べてしまう」
「学校でこういうことがあった」
「本当はこういう進路に行ってみたい」
いろいろ出てきます。
普段は普通に授業を受けている子でも、内側では全然違うことを考えていることがあります。
だから僕は、勉強だけを見ていればいいとは思っていません。
もちろん塾なので、点数は上げたいです。
志望校にも合格させたい。
そこは当然やります。
でも、その過程で、
「どうせ俺なんて無理」
と思う子になってほしくない。
むしろ、
「今はできていない。でも、俺ならできるかもしれない」
と思える子になってほしいです。
自信は、小さな成功体験からついていく

自信をつけるためには、言葉だけでは足りません。
やっぱり成功体験も必要だと思っています。
前まで解けなかった問題が解けた。
テストの点数が少し上がった。
今まで続かなかった勉強を続けられた。
志望校に向けて、決めたことを一つやり切れた。
そういう一つひとつが、
「もしかしたら自分にもできるかもしれない」
につながっていきます。
そして、その成功を本人が見落としているなら、
「ちゃんとできてるよ」
と僕たち大人が伝える。
大きな結果が出たときだけ評価するのではなく、その途中もちゃんと見る。
僕はそこを大事にしたいです。
子どもの自信は、大人の言葉で変わると思っています
子どもは、大人が思っている以上に純粋です。
だからこそ、
誰かに言われた一言で自信をなくしてしまうこともある。
逆に、
誰かから認めてもらった一言を、ずっと覚えていることもあります。
だったら僕は、塾の先生として、
その子が自分自身を信じられるようになる言葉をかけたい。
「ちゃんと頑張ってるよ」
「前よりできるようになってるよ」
「まだここからだよ」
「お前ならいけると思うよ」
もちろん、現実から目をそらして何でも肯定するわけではありません。
必要なら厳しいことも言います。
でもその言葉の根っこには、
「君ならまだできる」
という期待を持っていたいと思っています。
自信とは、
「自分は誰よりも優れている」
と思うことではありません。
「自分ならできる」
と自分に期待して、もう一度目の前のことを頑張れること。
僕はそんな自信を、子どもたちに持ってほしいと思っています。
もし最近、
「どうせ無理」
という言葉が増えた。
前より自信がなくなっている気がする。
勉強のことで何を言えばいいのか分からなくなってきた。
そんなことがあれば、一度話を聞かせてください。
本人も、親御さんも、話してみることで初めて整理できることがあります。
すぐに全部が解決するわけではないかもしれません。
でも、相談することで、解決に向かうきっかけは作れると思っています。
一緒に考えていきましょう。