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鵜沼校

山内祐太朗

小学生向け, 中学生向け

岐阜市立大学(仮称)はどこにできる?学部・開学時期・岐阜薬科大学との関係を解説

こんにちは、山内です。

先日、「岐阜市立大学」という名前をニュースで見かけた方も多いのではないでしょうか。

「岐阜市のどこにできるの?」

「岐阜薬科大学がなくなるということ?」

「どんな学部ができるの?」

保護者の方にとっては、気になることが多いニュースだと思います。

まず注意しておきたいのは、「岐阜市立大学」は現時点では正式名称ではなく、仮称であるということです。

岐阜市は2026年2月に「岐阜市立新大学基本計画」を策定しました。

現在の岐阜市立女子短期大学を、男女共学の4年制大学へ移行する計画です。

個人的には、岐阜に公立4年制大学が増えることを歓迎しています。

自宅から通える進学先が増えれば、家庭の費用負担を抑えながら大学進学を考えられる可能性が広がるからです。

今回は、現在発表されている計画をもとに、

  • 岐阜市立大学(仮称)はどこにできるのか
  • どのような学部ができるのか
  • 岐阜薬科大学はなくなるのか
  • 岐阜の子どもたちの進路はどう変わるのか

について整理します。

岐阜市立女子短期大学が4年制大学へ移行する計画です

今回の計画は、何もないところに大学を一から新設するというより、現在の岐阜市立女子短期大学を4年制大学へ発展的に移行させる計画です。

現在は女子短期大学ですが、新大学では、

  • 男女共学
  • 4年制
  • 公立大学法人による運営

となる予定です。

つまり、岐阜市立女子短期大学が持ってきた教育の蓄積を生かしながら、社会の変化や地域のニーズに合わせた、新しい4年制大学をつくろうとしているわけです。

岐阜市立大学(仮称)はどこにできる予定?

現在、新大学の候補地として示されているのは、岐阜市香蘭の市有地です。

香蘭地区は、JR岐阜駅の西側にあり、商業施設「オーキッドパーク」がある地域です。

そのため、ニュースなどでは「オーキッドパーク周辺に大学ができる」と説明されることがあります。

岐阜市の基本計画では、教育研究、地域貢献、地域活性化、通学の利便性などを総合的に考え、岐阜市中心部へ移転する方針が示されています。

また、新しい建物を一から建てるだけでなく、香蘭地区にある既存施設を改修して活用することも想定されています。

岐阜駅西側という立地であれば、岐阜市内だけでなく、各務原市、岐南町、笠松町、瑞穂市、大垣市などからも通いやすくなる可能性があります。

自宅から通える範囲に公立4年制大学が増えることは、岐阜の家庭にとって大きな意味があります。

まだ「候補地」の段階です

ただし、ここは表現に注意が必要です。

現時点で公式に示されているのは、あくまで新大学の候補地です。

岐阜市は、施設整備に向けた調査や整備計画の策定を進める方針ですが、具体的な使用施設や整備範囲がすべて確定しているわけではありません。

そのため、

「オーキッドパークがすべて大学になる」

「オーキッドパークがなくなる」

「店舗がすべて閉店する」

といったことは、現時点では断言できません。

大学ができるという話と、商業施設全体がなくなるという話は、分けて考える必要があります。

「岐阜市立大学」は正式名称ではありません

ニュースやインターネット上では「岐阜市立大学」という名前が使われていますが、これは現時点での仮称です。

岐阜市の基本計画では、新大学の正式名称は、大学の特徴や理念、市民からの親しみやすさなどを考慮しながら、今後検討するとされています。

したがって、最終的に「岐阜市立大学」とは別の名称になる可能性もあります。

この記事では誤解を避けるため、原則として**「岐阜市立大学(仮称)」**と表記します。

どのような学部ができる予定?

岐阜市の基本計画では、新大学に2つの学部を設ける構想が示されています。

現時点では、学部名やコース名も仮称です。

大学全体では、1学年200人程度の入学定員が想定されています。

社会共創学部(仮称)

社会共創学部(仮称)の入学定員は、100人の計画です。

次の2つのコースが想定されています。

  • ビジネス共創コース
  • 都市共創コース

ビジネス共創コース

ビジネス共創コースでは、企業経営や起業、地域産業などについて学ぶ構想です。

ただ経営の知識を覚えるだけでなく、地域の企業や行政などと関わりながら、実際の課題を解決する力を育てることが想定されています。

岐阜で起業したい生徒や、将来企業経営に携わりたい生徒、地域の会社を支える仕事に就きたい生徒にとって、選択肢の一つになる可能性があります。

都市共創コース

都市共創コースでは、行政学、公共政策、地域づくりなどを学ぶ構想です。

市役所などの公務員を目指す生徒だけでなく、地域活性化、まちづくり、観光、公共交通、地域福祉などに関心がある生徒にも関係する分野です。

これまで岐阜県内では、こうした分野を公立大学で学べる選択肢が決して多いとは言えませんでした。

新大学ができれば、県外へ進学しなくても、地元で地域経営やまちづくりを学べる可能性が生まれます。

デザイン情報科学部(仮称)

デザイン情報科学部(仮称)の入学定員も、100人の計画です。

次の2つのコースが想定されています。

  • デザイン科学コース
  • 情報科学コース

デザイン科学コース

デザイン科学コースでは、プロダクトデザインや建築などを学ぶ構想です。

ここでいうデザインは、単に絵を描いたり、見た目をきれいにしたりすることだけではありません。

商品、建物、サービス、空間などを、利用する人の立場から考えて形にする分野です。

美術やデザインに興味がある生徒だけでなく、建築、商品開発、まちづくりなどに関心がある生徒にも関係する可能性があります。

情報科学コース

情報科学コースでは、情報工学やデジタル技術などを学ぶ構想です。

プログラミング、データ活用、情報システムなどにつながる分野になると考えられます。

ただし、現時点では具体的な授業内容や取得できる資格、カリキュラムの詳細までは決まっていません。

「情報系だから必ずこの資格が取れる」「卒業すればこの仕事に就ける」といった断定はできない段階です。

今後発表される正式なカリキュラムや卒業後の進路を確認する必要があります。

岐阜薬科大学はなくなるのか

結論から言うと、現在の計画では、岐阜薬科大学がなくなるわけではありません。

岐阜薬科大学と岐阜市立大学(仮称)は、それぞれ別の大学として運営される予定です。

ただし、大学を運営する法人は同じになります。

岐阜市の計画では、岐阜市公立大学法人の下に、

  • 岐阜薬科大学
  • 岐阜市立大学(仮称)

という2つの大学を置く、**「1法人2大学」**の形が示されています。

少し分かりにくいかもしれません。

たとえるなら、同じ運営母体の下に、専門分野の異なる2つの学校が存在するような形です。

岐阜薬科大学は、これまでどおり薬学を専門とする大学として残ります。

一方、新大学は、ビジネス、行政、デザイン、情報などを扱う大学として設置される計画です。

したがって、

「岐阜薬科大学が岐阜市立大学に名前を変える」

「岐阜薬科大学の薬学部がなくなる」

「岐阜薬科大学と女子短期大学が一つの大学に統合される」

という理解は、現在発表されている計画とは異なります。

岐阜薬科大学については、別途、新キャンパスの整備も進められています。

岐阜市立女子短期大学はどうなるのか

新大学は、岐阜市立女子短期大学から移行する形で設置される予定です。

そのため、新大学の開学後も、現在の女子短期大学と新大学が同じ形でずっと並び続ける計画ではありません。

ただし、新大学ができるからといって、現在在学している学生の学びが突然途中で終わるわけではありません。

新大学への移行を進めながら、現在の学生が卒業するまでの教育や支援も必要になります。

また、現在の岐阜市立女子短期大学の校舎や土地を今後どのように活用するのかについても、新大学の整備とは別に検討される予定です。

開学はいつになる予定?

岐阜市の基本計画では、2033年度を新大学の開学時期の目途としています。

ただし、「可能な限り早い時期」の開学を目指す方針も示されています。

今後は、

  • 大学設置に必要な国への手続き
  • カリキュラムの具体化
  • 教員の確保
  • 施設の調査と改修
  • 入試制度の設計

など、多くの準備が必要です。

そのため、開学時期は今後の進捗によって変更される可能性があります。

2033年度に開学すると考えると、現在の高校生や中学生の多くには間に合わない可能性があります。

一方、現在の小学生の中には、実際にこの大学を受験する学年の子も出てきます。

今の小学生を持つ保護者にとっては、決して遠すぎる話ではありません。

公立大学だから学費は安くなる?

保護者の方が最も気になることの一つが、学費だと思います。

一般的には、公立大学の授業料は、私立大学より低く設定される傾向があります。

そのため、新大学が公立4年制大学として設置されれば、学費を抑えながら進学できる選択肢になる可能性があります。

ただし、岐阜市立大学(仮称)の入学金や授業料は、現時点では正式に発表されていません。

したがって、

「4年間でいくらかかる」

「私立大学より何万円安い」

という具体的な金額は、まだ断言できません。

今後の正式発表を待つ必要があります。

大学の費用は授業料だけで比べてはいけません

塾で保護者面談をしていると、

「私立大学は高いので難しいです」

「国公立なら県外で一人暮らしでも構いません」

という話を聞くことがあります。

もちろん、それぞれの家庭に考え方や事情があります。

ただ、進学費用を考えるうえで、一つ注意してほしいことがあります。

それは、国公立か私立かだけで、安い・高いを判断してはいけないということです。

県外の国公立大学へ進学して一人暮らしをする場合、授業料以外にも、

  • 家賃
  • 食費
  • 水道光熱費
  • 引っ越し費用
  • 家具や家電
  • 通学費
  • 帰省費
  • 日用品や生活費

などがかかります。

一方、地元の私立大学へ自宅から通う場合は、授業料が国公立大学より高くても、家賃や生活費を大きく抑えられます。

その結果、県外国公立大学で一人暮らしをするより、地元私立大学へ自宅から通う方が、4年間の総額では安くなるケースがあります。

「国公立だから安い」

「私立だから高い」

というイメージだけで考えると、実際に家庭から出ていく金額を見誤ることがあります。

大学の費用は、入学金や授業料だけでなく、卒業するまでの4年間にかかる総費用で比べる必要があります。

費用だけで大学を選ぶのも違います

一方で、安ければどの大学でもよいという話でもありません。

大学選びでは、

  • 何を学べるのか
  • どのような資格を取得できるのか
  • 卒業後にどのような仕事へ進めるのか
  • 本人がその分野に興味を持っているのか
  • 家庭が無理なく4年間支えられるのか

を一緒に考える必要があります。

私は、「国公立に合格したから成功」「私立大学だから失敗」だとは考えていません。

大切なのは、その大学で何を学び、卒業後にどのような道へ進むのかです。

そして、本人の希望だけではなく、家庭が4年間無理なく支えられる進路であることも大切です。

大学受験は、合格した瞬間で終わるものではありません。

入学した後の4年間と、その先の就職や生活まで見て選ぶ必要があります。

岐阜に公立4年制大学が増える意味

私は、岐阜に公立4年制大学が増えることを歓迎しています。

特に大きいのは、自宅から通える進学先が増えることです。

岐阜県内の高校から大学へ進学する生徒のうち、県内の大学へ進む割合は約2割にとどまると、岐阜市の資料では整理されています。

また、岐阜県内の公立4年制大学は、岐阜薬科大学と岐阜県立看護大学のように、保健・医療系が中心です。

そのため、ビジネス、行政、情報、デザインなどを公立大学で学ぼうとすると、県外まで進学先を広げなければならない生徒もいます。

新大学で計画されているのは、

  • 企業経営
  • 起業
  • 行政
  • 公共政策
  • 地域づくり
  • デザイン
  • 建築
  • 情報工学
  • デジタル技術

などの分野です。

これらを岐阜市内の公立大学で学べるようになれば、進路の選択肢は間違いなく広がります。

特に、

「県外へ一人暮らしに出すのは費用的に難しい」

「できれば自宅から通ってほしい」

「私立大学の学費が負担になる」

という家庭にとっては、新しい選択肢になる可能性があります。

新しい公立大学だからよい、とは限りません

ただし、「新しい公立大学ができる」と聞いて、無条件によい大学だと判断するのも早いと思います。

現段階では、

  • 正式な大学名
  • 詳細なカリキュラム
  • 入試科目
  • 入試方式
  • 取得できる資格
  • 教員体制
  • 学費
  • 卒業後の就職先

など、まだ決まっていないことが多くあります。

公立大学だからという理由だけで志望校にするのではなく、実際に何を学べるのかを確認する必要があります。

大学は4年間通う場所です。

名前やイメージだけでなく、授業の内容、資格、就職先まで見なければなりません。

難易度はどれくらいになりそう?

現時点では、新大学の入試難易度や偏差値は分かりません。

入試方式、必要科目、募集人数、受験者数などが発表されていないためです。

ここからは推測です。

岐阜駅に近く、自宅から通いやすい公立大学で、情報、ビジネス、デザイン系の学部が設置されれば、地元志向の受験生から注目される可能性があります。

その場合、一定の人気が集まることは考えられます。

一方で、少子化が進む中、新大学がどれほどの受験生を集められるのかは、大学の教育内容や知名度、就職実績によって変わります。

「公立だから必ず難関大学になる」

「この高校なら合格できる」

といったことは、まだ言える段階ではありません。

今後の情報を見ながら判断する必要があります。

塾では偏差値や大学名だけで進路を決めません

当塾では、大学名や偏差値だけで進学先を決めることはしません。

進路を考えるときには、

  • 学部で何を学ぶのか
  • 本人が学びたい内容と合っているか
  • 取得できる資格は何か
  • どのような業界や企業へ就職しているか
  • 自宅から通えるのか
  • 一人暮らしが必要なのか
  • 4年間でどれくらいの費用がかかるのか

まで確認します。

同じ「情報系学部」でも、大学によって学ぶ内容は異なります。

プログラミングを中心に学ぶ大学もあれば、データ分析、人工知能、経営、デザインなどと組み合わせて学ぶ大学もあります。

同じ「経営系学部」でも、企業経営を中心に学ぶのか、会計を学ぶのか、地域づくりや起業を学ぶのかによって、進む方向は変わります。

学部名だけを見て決めるのではなく、授業内容まで確認することが必要です。

進路面談では4年間の総費用も整理します

大学進学を考えるとき、本人は学びたい内容を優先します。

一方、保護者は、学費や生活費を心配します。

どちらも大切な視点です。

だからこそ、本人と保護者のどちらか一方の希望だけで決めるのではなく、条件を一つずつ整理する必要があります。

当塾では、国公立大学と私立大学を比較するときも、授業料だけでは判断しません。

自宅通学なのか、一人暮らしなのか。

通学費はいくらかかるのか。

取得できる資格や卒業後の就職先はどう違うのか。

本人が本当に学びたい内容があるのか。

こうした点を整理しながら、現実的な進路を考えていきます。

大学選びは、合格できる大学を探すだけではありません。

入学後に本人が成長でき、家庭も無理なく支えられる進路を探すことが大切だと考えています。

今の小学生にも関係するニュースです

新大学の開学目途は2033年度です。

そのため、

「まだ先の話だから、うちの子には関係ない」

と感じる方もいるかもしれません。

しかし、現在の小学生の中には、実際にこの新大学を受験する可能性がある子もいます。

また、新大学ができれば、周辺の大学にも影響が出る可能性があります。

ここからは推測です。

岐阜市内にビジネス、情報、デザイン系の公立大学ができれば、県内私立大学や愛知県内の大学との受験者の動きが変わる可能性があります。

大学側が新しい学部をつくったり、奨学金や入試制度を変更したりすることも考えられます。

つまり、新大学を直接受験しない生徒にとっても、岐阜周辺の大学選びに影響する可能性があります。

今後、入試科目や学費、カリキュラムなどが発表された段階で、改めて情報を確認する必要があります。

まとめ

今回発表されている計画を整理します。

「岐阜市立大学」は、現時点では正式名称ではなく、**岐阜市立大学(仮称)**です。

現在の岐阜市立女子短期大学を、男女共学の4年制大学へ移行する計画です。

候補地は、岐阜駅西側にある岐阜市香蘭の市有地で、オーキッドパークがある地域です。

ただし、まだ候補地の段階であり、オーキッドパーク全体が大学になることや、商業施設がなくなることが決まったわけではありません。

設置が計画されている学部は、

  • 社会共創学部(仮称)
  • デザイン情報科学部(仮称)

の2学部です。

岐阜薬科大学はなくならず、新大学とは別の大学として残る計画です。

運営上は、同じ公立大学法人の下に2つの大学を置く「1法人2大学」の形が想定されています。

開学時期は、2033年度が目途です。

岐阜市内に、自宅から通える公立4年制大学が増えることは、子どもたちにとって大きな選択肢になります。

一方で、大学は、

「公立だから」

「偏差値が高いから」

「家から近いから」

という理由だけで選ぶものではありません。

何を学べるのか。

どのような資格を取得できるのか。

卒業後にどのような仕事へ進めるのか。

4年間で家庭にどれくらいの負担がかかるのか。

そこまで確認して初めて、その子に合った進路かどうかを判断できます。

大学受験は、合格することがゴールではありません。

大学に入った後の4年間と、その先の人生まで考えて進路を選ぶことが大切です。

「国公立と私立をどう比較すればよいか分からない」

「県外で一人暮らしをする場合の費用も含めて考えたい」

「本人に合う大学や学部を整理したい」

「まだ志望大学が決まっていない」

という方は、お気軽にお問い合わせください。

大学名や偏差値だけではなく、学ぶ内容、資格、就職先、通学方法、4年間の費用まで一緒に整理しながら、お子さまに合った進路を考えていきます。

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