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村瀬功

高校生向け

高校生の恋愛と受験、どう向き合うか。

受験生の恋愛は禁止すべき?現役塾講師が本音で答えます

「先生、彼氏いるんですけど、受験に影響しますかね?」

この質問、毎年必ず誰かからされます。

恋愛と受験。この2つを天秤にかけて、どちらが大切かを問う声は、生徒からも保護者からも聞こえてきます。でも正直に言うと、その問いの立て方自体が、少しズレていると思っています。

この記事では、現場で毎年受験生の恋愛を見てきた立場から、「禁止すべきか否か」という話ではなく、もっと本質的なことをお伝えしたいと思います。

特に読んでほしいのは、中学3年生・高校1年生の生徒本人と、その保護者の方です。


恋愛と受験、どちらが大切かという問いの立て方が間違っている

「受験生になったら恋愛は禁止」という考え方があります。一方で「恋愛くらいいいじゃないか、青春だ」という声もあります。

どちらも気持ちはわかります。でも、この2つの意見はどちらも、本当に大事なことを見ていないと感じています。

問題は、恋愛をするかしないかではありません。

「デートの時間がない」のではなく「頭の中を占領される時間がない」

大学受験の現役生にとって、最大の敵は時間のなさです。

学校の授業、部活の引退、定期テスト、模試、志望校対策——高3の1年間は、あっという間に過ぎていきます。その中で恋愛すること自体が問題なのではありません。

問題は、恋愛が「頭の中を占領する」ことです。

デートに行く2〜3時間ではなく、「あのとき何であんなこと言ったんだろう」「既読がついてるのになんで返信がないんだろう」「昨日より冷たくなかったか」——こうやって頭の中をぐるぐると恋愛が回り続ける時間。これが現役生には致命的なのです。

勉強しているつもりで、実は全く頭に入っていない。そんな状態が1週間、2週間と続いたとき、失う時間と集中力は計り知れません。


高3の秋、メンタルが崩壊した女の子の話

少し前のことですが、今でも忘れられない生徒がいます。

高1から交際していたカップルが、うちの塾に通っていました。仲が良く、お互いに高め合いながら勉強している様子で、むしろ良い関係だと思っていました。

ところが、高3の夏が過ぎたころ——ちょうどこれから受験が本番を迎えるという時期に、2人の間に少しギクシャクした空気が流れ始めました。

男の子の方は、距離を置いて勉強に集中することを選びました。

でも女の子は違いました。

泣いていました。落ち込んでいました。塾に来ても上の空で、参考書を開いても何も頭に入らない状態が続きました。「やらなければいけない」という気持ちは本人が一番わかっています。でも感情はまったく逆の方向を向いていました。

年頃の女の子にとって、頭でわかっていることと、心が感じていることは別物です。「受験が大事」は理解している。でも今この瞬間、自分の中で一番大きいのは受験ではなく、目の前の恋愛だった。

毎日話を聞いてから、その日にやることを伝えた

私がその子にしたことは、勉強の話から入ることではありませんでした。

まず、話を聞きました。毎日。

その日の気持ち、モヤモヤ、悲しかったこと。それを吐き出してもらってから、「よし、じゃあ今日はここをやろう」と、その日にやることだけを伝えました。

先のことを考えられる状態ではない。だったら今日1日だけ、目の前の1問だけに集中させる。それが私にできることでした。

正直、恋愛の怖さを感じた経験でもありました。勉強ができる子が、感情ひとつでここまで変わってしまう。受験指導は、学力だけを見ていてはできないと改めて思いました。

それでも彼女を救ったのは、高3以前の積み上げだった

その子は最終的に、実力以上の大学に推薦で合格しました。

なぜ推薦がもらえたか。それは高3でメンタルが崩れる前、高1・高2の時期に積み上げてきた成績があったからです。元交際相手と一緒に頑張ってきた、あの時期の努力が、高3の苦しい時期を支えてくれました。

これは偶然ではありません。高3以前の成績が、文字通り「お守り」になった話です。


恋愛は禁止できないし、禁止する必要もない

私は、受験生の恋愛を禁止すべきとは思っていません。

恋愛はいつ始まるか、誰にも予測できません。好きになる気持ちは止められない。それは大人だって同じです。禁止したところで、こっそり続くだけです。

それよりも大事なのは、「自分がどんな恋愛をするタイプか」を知っておくことだと思っています。

大切なのは「恋愛禁止」より「自分の恋愛特性を知ること」

恋愛が始まっても勉強への影響が少ない生徒がいます。一方で、好きな人のことが頭から離れず、感情の起伏が大きくなる生徒もいます。別れたときに立ち直りが早い子もいれば、しばらく引きずってしまう子もいます。

これはどちらが良い悪いではありません。自分がどちらのタイプかを知っているかどうかが、受験においては大きな差になります。

感情に引っ張られやすいタイプなら、交際を始める前から「別れるときのことまでが恋愛だから、そこまで覚悟しておけよ」と伝えておく。それだけで、いざという時の心の準備が違います。

GKが入塾時から「布石を打つ」理由

うちの塾では、彼氏・彼女がいる生徒が入ってきたとき、勉強の話だけでは終わりません。

恋愛の話もします。「今どんな感じ?」「うまくいってる?」そういう会話が自然にできる関係を、最初から作るようにしています。

なぜかというと、問題が起きてから対応するのでは遅いからです。

高3の大事な時期に急にメンタルが崩れてから「どうしたの?」では、取り戻せない時間が出てきます。だから最初から話しておく。「付き合って別れるまでが高校生の恋愛だから、覚悟しておけ」と笑いながら言っておく。これが私の考える受験指導です。

毎年、交際相手がいる高3受験生は2〜3人います。その子たちには、入塾時から布石を打つようにしています。


中3・高1の今が、将来の恋愛の自由を決める

ここからは、中学3年生・高校1年生の皆さんに向けて話します。

今、交際している人がいる人も、今はいない人も、どちらにも関係する話です。

高3で後悔しない生徒が、高1でやっていたこと

高3になって「もっと早くから頑張っておけばよかった」と言う生徒を、毎年見ます。

逆に、高3になっても比較的余裕を持って受験に向き合えている生徒には、共通点があります。高1・高2の時期に、定期テストを真剣に取り組んでいたことです。

模試の偏差値だけではありません。学校の定期テストで高い評価を積み重ねてきた生徒は、推薦の選択肢が生まれます。一般入試だけに絞らなくていい分、高3での選択肢が増えます。

そしてもし、高3で恋愛が始まっても、別れてメンタルが揺れても、それまでの積み上げが支えてくれます。

高1からの成績は、保険ではなくお守りです。 最悪の状況でも、自分を守ってくれるものになります。

成績の積み上げが、恋愛の自由をつくる

逆説的に聞こえるかもしれませんが、高1から成績を積み上げている生徒の方が、恋愛に対して自由でいられます。

「恋愛している場合じゃない」と自分を縛る必要がない。万が一感情が揺れても、それをカバーできる土台がある。だから思い切り好きな人を好きでいられる。

「将来、自由に恋愛したいなら、今勉強しておけ」——これが私の本音です。


保護者の方へ——子どもの恋愛を「管理」しようとしないでください

保護者の方に少し話をさせてください。

「恋愛もいいけど、勉強はしっかりやってほしい」——おそらく多くの保護者がそう思っているはずです。定期テストの結果を見て「まあ大丈夫かな」と思ったり、「ちゃんと勉強しているのかな」と不安になったり。

でも、テストの点数だけでは見えない部分があります。

塾に来たときの表情。玄関を開けるときの雰囲気。自習室での集中の具合。質問に来る頻度。友達との会話の中に見える感情の起伏。

こういう小さなサインを積み重ねていくと、「この子、最近何かある」と感じるタイミングがあります。そこで「どうしたんだ?」と聞くと、勉強の悩みだったり、友達関係だったり、恋愛の話だったりします。

テストの点数だけでは見えない部分を、塾が見ています

子どもは親に全部話すわけではありません。特に思春期の恋愛の話は、親には言えないことも多い。でも、第三者である塾の先生には話せることがあります。

うちの塾では、そういう話が自然にできる信頼関係を生徒と作るようにしています。勉強だけでなく、人としてつながることを大切にしているからです。

お子さんに交際相手がいても、それを隠すような環境ではありません。むしろ話してもらえる環境を作っておくことで、受験の大事な時期に何かあったときに、一緒に向き合うことができます。


恋愛も受験も、どちらも本気でいい

最後に、一番伝えたいことをまとめます。

恋愛を禁止する必要はありません。でも、「なんとかなる」という根拠のない楽観もやめてほしい。

恋愛はいつ始まるか誰にもわからない。別れがいつ来るかも誰にもわからない。だからこそ、感情が揺れたときでも自分を支えてくれる「積み上げ」を、今から作っておいてほしいのです。

高1からの定期テスト。一つひとつの授業。地道に続けてきた自習。それが高3の自分を助けてくれます。

恋愛も受験も、どちらも本気でやっていい。そのためにも、今の自分に何ができるかを考えてみてください。


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